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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第244話 最高の笑顔とVサインを
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2人であっても、こればかりは想定外だ。それでも、驚き巻き込まれない様に飛び退る事が出来たのは流石の一言だ。
2人を横切る2つの閃光は、
戦士
(
アタッカー
)
を吹き飛ばし、
壁
(
タンク
)
を貫き……、
魔法使い
(
メイジ
)
達の眼前にまで迫っていた。
ある者は吹き飛び、またある者は四散させ、まさに蹴散らしたと言える状況。
2人が発動させたのは細剣カテゴリ最上位の長距離突進系のソードスキル《フラッシング・ペネトレイター》。その威力は、見ての通りだ。主力部隊ではないとはいえ、幾らスリーピングナイツの前衛部隊で消耗させたとは言え、
壁
(
タンク
)
を含めた数人を蹴散らし、突き進んだのだから。
――あー、これでまた《バーサクヒーラー》とか言われるんだろうなぁ……。
――うぅ……、2人でしちゃったから、やっぱり《ツイン》を付けられちゃうよね……。
それは、アスナとレイナの心情である。
そしてそれは全くの正解だ。突き進み蹴散らした者達は、消滅し炎となる前に『ば、バーサク……』と口ずさんでいたから。
でも、今はそれどころではない。
見た通りの道を作る事が出来た。その軌跡に向かって皆が進む事が出来たから。
「さぁ! ここからが本番だよ! 行こうボスを倒しに!」
「絶対成功させるよ!」
おうっ? と応じた7人が同時に駆け抜け、全ての障害がなくなり、もう目の前にボス部屋の大きな扉を残すのみとなった。右手の壁に設置されている石のボタンを押して扉を解放した後すぐに扉をしめた。……乱入を防ぐ為にだ。
向こう側では 激闘が繰り広げられている事だろう。
扉が閉まる瞬間に アスナとレイナは確かに見た。
リュウキが キリトが シノンが クラインが リタが……。
皆が笑って見送ってくれたのを。
そして 完全に扉がしまってしまった。
これで、内部の戦闘が終わるまで、例外を残して誰も開ける事は出来ない。……心置きなく ボスに集中する事が出来るのだ。
「みんな、ポーションでHPMPを全回復させておいてね。ボス戦の手順は打ち合わせ通りで」
「うんっ 攻撃力は凄く高いけど、序盤は攻撃のパターンは単純だからね? 落ち着いていれば皆だったら絶対避けれるから」
アスナとレイナの言葉に、7人は頷いた。頷くと同時に赤青の小瓶を取り出して飲み干した。
「あの……」
体勢を整え直した後、ランが口を開いた。
「さっきの人達は……、私達を……」
最後まで口にする事は出来なかった。申し訳なさが心を締めていたから、俯かせる事しかできなかった様だ。
「うん……。ボクたちの為に……ボクたちを行かせるために……」
ユウキもランと同じ気持ちだった。
あの大部隊にたった数
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