1627話
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少しだけ愉快そうに笑いながら告げるノベンタ。
まぁ、凛と交渉してかなり毟り取られてるからな。
次こそは……と、そう思っても仕方がない。
「まぁ、頑張ってくれ。それで、俺達はこれからどうすればいい?」
『ニューエドワーズ基地に打ち上げ施設があるから、こちらにやって来てくれ。そちらの基地には話を通しておく』
そう告げ、通信が切れる。
……さて、つい先日まで海戦をやってたかと思えば、今度は宇宙か。
シャドウミラーの面々は、どう思うだろうな。
そんな疑問を抱いていたのだが……
「まぁ、元々私は連合軍とのパイプ役ですので、宇宙に行くのには全く問題ありません」
と、サリィ。
「え? 宇宙? まぁ、久しぶりに里帰りするのもいいかもな。コロニーの様子も気になるし」
と、デュオ。
「宇宙、か。……ふむ、老師に今の俺の力を見て貰うのはいいかもしれんな」
と、五飛。
「宇宙? 宇宙かぁ。あたしは初めて行くけど、どうなんだろうな」
と、綾子。
「ふーん、宇宙か。でも、出来れば決めるよりも前に私に相談くらいはして欲しかったわね。書類とかそっちも色々と忙しいんだから」
と、凛。
……このように、まさかと言うべきか、宇宙に行くのは概ね賛成の者が多かった。
だが、考えてみればこれは当然だろう。
まず、五飛とデュオは元々がコロニー生まれで宇宙に行くというのは、半ば里帰りに近い。
サリィも、軍人としてシャドウミラーが行くのであれば特に問題ない。
凛と綾子は、そもそも宇宙に行くのが初めてなのだから、寧ろ楽しみにしていると言ってもいい。
こうして考えた場合、反対する者がいないのだ。
これで、普通の連合軍の軍人とかがいれば、話は多少違ったかもしれないが。
「あー、悪い。ただ、ノベンタから話を聞いた限りだと、宇宙の方もそんなに余裕がある訳じゃないらしいんだよな。だから、結果としてこっちで引き受ける事になってしまったんだが……悪いな、出来れば凛に説明してから話を受けるべきだった」
「……べ、別にいいわよ。アクセルがいいと思って引き受けたんでしょ? なら、構わないわ」
こうして素直に謝罪されると弱いのは、凛らしいよな。
照れくさい性格というか……
何度となく肌を重ねても、それでもやっぱりこういうのには弱いらしい。
「それで、凛にはいつものように連合軍の交渉を頼む。今回の報酬は、以前以上のガンダニュウム合金だ。その分量を交渉するんだが……ノベンタの話によると、交渉の担当の奴が今度は凛に負けないように気張ってるって話だったぞ」
「あら、そう? うふふ。それは少し面白そうね」
数秒前の照れくささを一気に消した凛は、嬉しそうな……本当に心の底
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