1627話
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でバルジを奪ったという風に公表した方がいいか。
「そう言われると、納得するしかないが……理由はそれだけなのか?」
『いや。OZの無人兵器……MDといったか。それの解析に時間が掛かっている。こちらもまた、バルジにある大本のコントロールシステムがなくなり、簡易的なシステム変更しか出来ないのが原因だ』
「……なるほど」
こっちもバルジが原因か。
MDシステムの大本は、原作だとビルゴを作っていた月基地にもあったが、この世界だと月基地はまだ連合軍が所有してる。
そうなると、やっぱりMDのシステムを解析するのに連合軍の技術者では時間が掛かってるんだろう。
ガンダムを作った科学者達には及ばないが、それでもやっぱりツバロフは有能な人物だったという事か。
「つまり、OZがMDを使って攻めて来た時、連合軍ではMDで迎撃出来ないのか?」
『出来るか出来ないかで言えば、出来る。だが、それが万全の状態ではないのも確かだ』
「現在の宇宙は連合軍が有利であっても、絶対的な有利ではないと?」
『うむ。勿論戦力の消耗を全く考えなくてもいいのであれば、こちらが勝つだろう。だが、バートン財団という第3勢力の存在が明らかになった以上、それも出来ん』
「まあ、そうだろうな」
皮肉にも、バートン財団という敵が現れたからこそ連合軍はOZに対して強気に出る事が出来なくなってしまった訳だ。
勿論情勢としては連合軍が圧倒的に有利なままというのは変わらないが。
『それに、そこの基地にはアクセル達が鍛えたエアリーズ隊を出す予定になっている。宇宙では、どうしても連合軍はMSの性能差で不利なのだ』
「リーオーしかないしな」
『トーラスの有人機もある程度手に入れたが、そちらはまだ熟練度不足なのだ』
「で、結果としてX-18999コロニーの対処が俺達に回って来た、と」
そう告げると、ノベンタは頷く。
向こうにとって、バートン財団というのはOZ程に大きな勢力ではないが、それでも放っておける程の余裕があるって訳でもない。
そうなれば、やっぱりシャドウミラーに話が回ってくるのも仕方がない、か。
にしても、バートン財団の名前といい、本拠地といい……完全に劇場版のフラグを折りまくっているな。
第3勢力の正体として疑っていたが、まさか本当にバートン財団が出てくるとは思わなかった。
『どうだろう、頼めるか? 勿論そちらに無理を言う以上、報酬は弾もう』
……さて、どうしたものか。
「そうだな、その件を引き受けるのは別にいい。報酬については凛と相談して貰う予定だが、基本的にはガンダニュウム合金を希望する」
『分かった。どのくらいの量なのかは、担当の者と交渉してくれ。……言っておくが、今度は負けないと張り切ってたぞ?』
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