1627話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
話、まだ今回の依頼のOZの水中用MS部隊の撃破ってのも、中途半端にしか達成してないぞ?」
第3勢力……バートン財団の攻撃の為に陽動として、もしくは俺達がその場にいなければ予定通りに基地を殲滅していたのかもしれないが、結果はともあれ俺達との戦いでOZの水中用MS部隊は大きな被害を受けたが、別に全滅させたという訳ではない。
それどころか、水中用MS部隊を率いている人物――アレックス――を捕り逃がしてしまってすらいる。
ここで下手に俺達が手を引いて宇宙に移動すれば、それこそこれ幸いとばかりにOZは活動を活発化させるだろう。
今地球上で連合軍とOZが、連合軍側優勢なままで膠着状態にあるのは、あくまでも俺達が……シャドウミラーがいるからというのも大きい。
その中には、明確にはシャドウミラーの仕業と分からないような事もある。
具体的に言えば、俺がOZの基地に忍び込んでMSとかを奪ってくる、とか。
実際そのおかげで、連合軍がOZの基地を攻めた時にはろくな抵抗もないままに占領したって話も聞くし。
それとロームフェラ財団に対する攻撃……とか? うん、多分。屋敷とかを潰すのは攻撃で間違いないだろうし。
ともあれ、OZの基地云々については、今のところシャドウミラーの仕業と知られてはいない。いないが……それがなくなれば、当然OZはきちんと反撃が可能になって強くなる。
『全て承知の上だ』
OZの基地云々はともかく、それ以外の件を含めてもシャドウミラーに宇宙へ行って欲しいと、そう告げるノベンタ。
何でそこまで俺達に宇宙へ行って欲しいんだ?
「何故だ? 宇宙は現在バルジがなくなったおかげで、OZの勢力は低い。そっちの押さえとして幾らか用意して、X-18999コロニーに向かえば、どうとでもなるだろ?」
そんな俺の言葉に、ノベンタは頷く……と思っていたのだが、首を横に振る。
『いや、残念だがそう簡単な話ではない。確かに現在の宇宙は、連合軍が圧倒的に有利だ。だが、連合軍もそれだけの余裕がある訳ではない。それこそ、バルジが消えた現象が、いつコロニーに起きるかというのは、強い不安を抱く原因になっている』
あー……そうなるのか。
俺や凛、綾子の3人は、バルジが消えたのが空間倉庫に収納したからだと分かっている。
だが、それはあくまでも俺の能力を知ってるからこそ理解出来る事であり、何も知らなければ……特にその状況で宇宙にいる者であれば、いつバルジと同じように自分達が住んでいるコロニーが消えるかもしれないと不安を抱いてもおかしくはないのか。
ちょっとしくじったな。
別に俺はW世界の全員に対してそんな思いをさせるつもりはなかった。
OZとの一件が片付くか……いや、ホワイトスターと連絡がついたら、俺の能力
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ