second contact
ep.040 demerit burst 2
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に振るった。
悠持は重心を限りなく下に下げて、地を滑るようにその横一文字を紙一重で躱す。
悠持はその体勢を維持しながら槍で地面を抉る。
抉られたのは庵鬼の足場になっていた場所だ。
『ん? コイツ何してやがる。』
悠持は弧を描くように地面を抉った後、足でブレーキを掛けながら逆周りに方向転換すると、その勢いを利用して槍を振る。
それは刺すためでもなく、斬るためでもない、殴るために振るった槍だった。
『意味が分からねぇ....何を企んでやがる。』
庵鬼は反応の問題で太刀での防御は無理だと判断し、必然的に右腕を盾に使うことにした。
槍の威力は庵鬼の予想通りで腕が軽く「くの字」に曲がっていた。
『さぁ、ぶっ飛びな!』
「ぬぅぅぅぅううおりゃぁぁぁぁぁああああ!!」
さらに力を込めてガードする庵鬼を吹き飛ばした。
庵鬼はそのままコンクリート製の柱に激突する。
柱は破壊され、そこから砂煙のようなものが生じる。
『ちっ.....右腕を持って行かれたか...にしても俺をあの場所から引きはがすのが目的なのか?』
しかも、片腕で振り回すには負荷が大き過ぎるので太刀での攻撃は恐らく最小限になるだろう。
『今だ!!』
悠持は円上に抉った地面を剥がす。
剥がしたものを庵鬼目掛けて投げた。
悠持の計画通りならこれで庵鬼の能力は判明する。
すると、飛んでいった石板は庵鬼に当たることなく、何かに軌道修正されたかのように別方向に逸れた。
「当てられると思ったのか.....残念だな。」
庵鬼の言葉に悠持は笑った。
たった今庵鬼の能力の正体が分かった。
「いや、狙い通りの大成功.....だよ。」
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