第二章 Lost Heros
二神VS漆黒&薄緑
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
蒔風が獅子天麟を突き立て、それの上にまるで天使の輪のように龍虎雀武を浮遊させた。
「剣の一薙ぎ、拳一発すらも放たずに、完全なる全快状態のみに発動できる技・・・・二神召喚。顕現せよ二柱!!!!」
ゴォッ!!!と風が渦巻いて、剣が輝き、とてつもない光を放って二つの剣が姿を変えた。
その光景に、真ん中に蒔風が指を合わせて遊んでいる。
背には翼が輝き、顔はニタニタと歪んでいる。
その左に青い髪をした、人の姿となった「応竜」が立つ。
手には解放組立状態の龍虎雀武が。今は朱雀槍の先端に青龍刀がついた薙刀のような形になっている。
そして、右には赤い髪をした「鳳凰」が。
手には獅子天麟。大地に突き立て、腕を組んで敵を睨む。
「ふむ・・・この状態は本当に久々ですな」
「だが、この相手ならば納得だ。して主。どのように?」
「生死は問わん。倒せ」
「「御意」」
蒔風が土惺で地面を椅子に作り上げてそこに座る。
そして応竜、朱雀はそれぞれ理樹、クラウドのもとへと剣を構えて突っ込んでいった。
「これ以上手間とらせんなよ?二人とも」
蒔風が笑う。
その笑みは、悪の者のそれだった。
------------------------------------------------------------
ドゴッッ!!!!
クラウドの剣と、朱雀の獅子天麟が衝突し、クラウドが弾かれて地面を転がり、そこから受け身を取って立つ。一方朱雀は弾かれながらも踏ん張り、足が地面を滑るにとどまっていた。
「グっ・・・・強い・・・・」
「あなたも相当ですよ。まさかこの形態の私とまともに戦えるとは」
そういいながら、朱雀が獅子天麟を両手で握りしめ、身体を右に思い切り捻った。
腕の筋肉がメキメキと音を立て、眼光がクラウドを射抜く。
「フンッッ!!!!」
「ッッッ!!!!」
そして、地面にそれを叩きつけると、叩きつけた場所から三つに切れ目が走り、そこが赤く光って爆発した。
それを上空に飛び上がって回避したクラウド。そこから着地とともに朱雀に剣を振り落としてそこから回転して後ろ蹴りを顔面にたたきつける。
朱雀はクラウドの剣をバックステップで躱したが、顔面へのキックは躱せなかったのかまともに命中してしまう。
だが、そんなものは全く効いていないかのようにその顔面に当たった足を左手でつかみ、地面にクラウドを叩きつけた。
ゴカッ!!!という音を立てて、彼の体が地面を撥ねた。
しかし、それでも宙で体制を整えて、剣を地面に突き立
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ