第二章 Lost Heros
二神VS漆黒&薄緑
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巨大な怪物。
応竜がとぐろを巻いてクラウドに襲い掛かるが、クラウドも弾丸のように回転してその鱗を削り、すれ違いざまに髭を切り落とす。
が、後ろに抜けた瞬間、応竜の尾がクラウドの横っ腹に衝突し、ゴキゴキと嫌な音を立てていく。
クラウドは下方に吹き飛ばされ、雲に突っ込みそうになるがその寸前で体制を立て直してその上を滑空して距離を取る。
一方、理樹は自らをバリアに包んで弾丸のように鳳凰へと突っ込んで行っていた。
しかし、鳳凰もその巨体からは想像もつかないような旋回や急降下を見せ、理樹の体当たりを避けていく。
だからと言って、鳳凰のターンかと言えばそうでもない。
鳳凰はその口から炎を吐き、理樹を包み込んでいくが表面の回転しているそのバリアには当たったところでかき消されていってしまうのが関の山で、いまだ焦げ目の一つも付けられていない状況だ。
薄緑の翼。最高防御を誇る翼人は、いまだ攻撃と言えるような攻撃を一切食らっていないのだから。
「理樹!!離れろ!!!」
そうして理樹が鳳凰と超高速の空中戦を演じていると、クラウドの叫びが耳に届いた。
見るとクラウドが頭上で剣を振り、そこにエネルギーが溜まっていっていた。
「メテオ・・・レイン!!!!」
ゴッ・・・・ヒュッヒュッヒュッヒュ!!!!!
『ヌぅう・・・・!!!!』
『これ以上のダメージは主に・・・・!!!!!』
ドドドドドドドドドドドッッ!!!!!
天空から降りかかる無数の岩石が炎を纏い、応竜と鳳凰に落ちていった。
それを旋回や急降下、身体をよじってなどして回避するが、その数はまさに星の数ほどあるのではないかというほどのもので、八割という実に多くの隕石群が命中していった。
しかし、その攻撃に二体は耐えた。
とはいっても形状は人神体に戻っているし、最初にあったような神々しさすら思わせる畏怖、威圧感はまったくなくなっている。
「さすがは翼人という事か・・・・」
「我ら二人で・・・倒せぬとは・・・・・」
無論、この二体とて弱いわけではない。
この二体はかつて、五体満足、全開状態だった「奴」をその体当たりと衝撃波で粉砕し、打ち負かし、死に体だった蒔風を勝利へと導いた二体だ。
今回の相手は翼人二人。それが悪かった。
ただ、相手が強すぎたというだけの事。
しかし、その二体の身体には傷らしきものは一切なく、このまま戦闘は続行できそうな様子だ。
だが
「・・・・!・・・・・・聞こえたか?」
「うむ・・・・目的は達された。我らはもう戻るか」
鳳
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