第二章 Lost Heros
二神VS漆黒&薄緑
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である。
そうであっても応竜には攻撃するほかない。
大振りや小振りな攻撃で攻めていくが、その一瞬を見切った理樹によって武器がバリアの回転に呑まれ弾かれる。
と、同時にクラウドの衝撃で鳳凰も弾き飛ばされてきた。
吹き飛ばされながらも、その二人が視線を交差して一瞬で意思を疎通させる。
そして二人がすれ違う時、そのまま互いの足の裏を踏みつけ、鳳凰は理樹に、応竜はクラウドに向かって飛び出していった。
こうして、相手が入れ替わる。
しかも、獣神体となってだ。
標的が大きくなったものの、その脅威は数倍に上がったと思ってもいいだろう。
応竜の姿は東洋の龍に翼が生えた姿で、鳳凰は通常の鳥型に、二股に分かれた尾がさらに一対の翼に見えるという形だ。
巨大な姿をうねらせて、クラウドと理樹をその通過した風圧だけで吹き飛ばしてひとまとめにした。
二体は上空でぐるぐると回って滞空している。まるで二人を見定めているかのように。
その彼らが何をするのか。どんな攻撃をしてくるのか。
理樹とクラウドは各々身構え、攻撃に備えた。
しかし、彼らの攻撃は単純明快にして強力だった。
そう、ただその巨体に有り余る膨大なエネルギーを全身から吹き出すだけだ。
身体のいたるところからレーザーのように噴出したエネルギーが周囲を駆け廻っていく。
その隙間を走り抜け回避していく二人だが、相手は上空なのだ。このままではいずれ潰される。
故に、理樹がバリアを張って上空に突っ込み、その後ろにクラウドがぴったりとついた。
理樹のバリアに何本ものレーザーがぶち当たっていくが、その程度ではバリアは何ともない。勢いに押し返されそうにもなるが、後ろからはクラウドも後押ししているのでその勢いが衰えることはない。
そして、理樹がついに到達した。
バリアという弾丸になった理樹がその勢いのまま鳳凰の腹部にめり込んでそのまま押し上げ、クラウドが応竜の尾を掴んで振り回し、同じく上空に投げ放ってその後を追っていった。
「・・・・グふっ・・・・・ペッ・・・・・・あと・・・二分かな・・・・」
それを見上げ、蒔風が口から吹き上げてきた血を地面に吐き、口元をぬぐって腹を押さえる。
見ると鼻からは鼻血でも出ていたのか真っ赤になっていた。
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雲の上
そこで空中戦が繰り広げられていた。
薄緑と漆黒の翼が舞い、それに襲い掛かる二体の
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