第二章 Lost Heros
二神VS漆黒&薄緑
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てストッパーにして両足で着地したのは流石だ。
「あまりこの体を傷つけないでもらえるかね」
「それは・・・断る!!!」
ブンブン、ゴカッ!!
クラウドが剣を振り上げて突っ込み、朱雀に向けて横薙ぎ、そのまま振り抜けてしまう。
鳳凰はしゃがんで躱し、振り抜けて背中を向けたクラウドに向かって剣を振り下ろす。
が、クラウドは振り抜いた剣をに上空へと「握ったまま投げ放った」。
その勢いに引っ張られるように跳躍、さらに地面に振り下ろされた獅子天麟を踏みつけて地面にめり込ませる。
そうして一瞬動きを止められた鳳凰めがけて、宙で体ごと剣を振り回し、その剣に青い魔光のオーラを纏わせて叩きつけた。
それを鳳凰は獅子天麟を地面にめり込んでしまった麒麟を残し、「獅子天」のみを引き抜いて回避した。
だが、地面にぶち当たったクラウドによる衝撃は凄まじく、朱雀の体がはじけ飛ぶ。
一方、理樹のほうだが応竜の変幻自在な攻撃に防戦一方だった。
朱雀槍の先端を次々と変えたり、両手に青龍刀と玄武盾などといった武器を以っての二刀攻撃などで全く先が読めないのだ。
だが、それでも理樹はそのすべてを防いでいた。
ひっかくような刃、引き裂く斬撃、重く鋭い打撃。それらすべての攻撃を、最小限の防御で防ぎ切っていたのだ。
防御とは、ある意味で攻撃よりも高等なスキルだ。
いくら防壁が頑丈だからと言って、ずっとバリアを張っていればいいというわけではないからだ
そんなことをすればいくら頑丈なバリアでも、いずれは疲弊して打ち破られるし、大きなバリアほど隙が大きい。
その分、理樹が現在行っている防御は素晴らしいものだった。
最小限にして最硬のバリアで防ぎ、決して無茶な大振りはしない。
ゆえに、一見一方的に見える応竜の攻撃なのだが、実際のところ彼は攻めあぐねていた。
いくら攻めても、この防御壁が破られる気配がないのだ。
通常、こういった手合いが相手の場合は一点を集中して攻撃して破壊するのがセオリーだが、このバリアはただ張っているように見えて、実は表面上は流動的になっている。
バリアが理樹の意志によって変則的に動いているため、一点集中などできるはずもないのだ。
つまり、彼のバリアはそこに壁を作るのではなく、それがベルトコンベアのように動き続けているということ。
それはまるで川の一部を切り取ったかのようで、どこから来てどこへ流れるといったものではない。
そんなバリアではもはや打ち破るとかの話ではない。
もともと何もしなくてもあの雷旺砲を受け耐えうるものだというのに、それがこんな力まで働いていては破壊するだけでも相当の労力
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