前途多難だとか思わないようにしてたけど、やっぱり前途多難ですぜこいつはぁ……
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場だったら、同じように警戒するに違いない。
ちなみに他のクラスメートたちも似たようなもので、殆どがマイナスな印象を僕に抱いているようだった。異物を見るような目をしてるからわかる。
――この数多の考え事に要した間、僅か2秒。
ごめんなさい嘘つきました。
なんにせよまだ会話の途中、いつまでも黙っていたって仕方ない。
「そう。空いてないんだ。うん、空いてないんだ」
とりあえず僕は千歌ちゃんの発言に乗っかって、大事なことだから2回(以下略、的な要領で軽快に返事して腹をポンポンと叩いて見せる。しかし曜ちゃんは引き下がらず。
「ちゃんと食べておかないと、放課後までもたないよ。いいから、ほら」
「うんうん、気持ちだけもらっておくね」
「そう言わずに!」
「いやいや……曜ちゃんこそ分けたりしないで、全部食べておかないと足りないんじゃない?」
「私そんな食いしん坊じゃないよぉ」
長らく、そんなやりとりを繰り広げるのだった。
○●○●○●○
「ふー、食った食ったぁ」
最終的に食べましたとさ。曜ちゃんの心配と優しさが込もった眼差しに負けた。いただいたのは卵焼きとタコさんウィンナー、ほどよく柔らかかったりジューシーだったりで僕の舌は控えめに言って大喜びでした。曜ちゃん……君は将来いい奥さん、あるいはいいお母さんになるのだろうね。
僕は校門付近の木の上にいる。下手に曜ちゃんたちと絡みすぎるのは良くないので、あれから教室を抜けて校舎をぶらぶら歩いていたら、ふとこの木が目に入った。それで漠然と上ってみたくなり、今に至る。
居心地は良い。時々風で穏やかにそよぐ枝や葉っぱは、見ていて何故だか飽きない。地面からは5メートルくらいあるだろうか、そこそこに高い。しかも気を抜くと下に落っこちてしまいそうではある。高所恐怖症の人にはここは厳しそうだと、他人事のように思った。
「しっかしまぁ……曜ちゃんを元に戻さないと本当にまずいぞ……」
澄みきった精神なら、木が答えてくれるかもしれない――中二病くさい願望を抱きながら、僕は語りかけるように心境を吐露する。が、当たり前ながら無反応である。残念だ。所詮は現実ということか。
ともかく色々と疲れたから、もう少しここで一休みして英気を養おう。僕は背中を幹に預け、ぼうっと空を仰いだ――
「なっ! あなたは編入生の……いや、刺客!」
――その矢先。下から痛々しい変な台詞が聞こえてきた。きっと気のせいなので、僕はそのまま沈黙する。
ところが、バッチリ気のせいではなかったらしい。ガサリと枝が揺れたと思ったら――僕の前には美少女の顔があった。
「えっ、ちょっちょっ、近い近い」
「ヨ
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