えっ、ハーレムですって? ナニソレウマイノー?
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えることにする。
「はーい皆静かに。編入生の旗口君はここのクラスに所属することなりましたので、今から彼に少しお話ししてもらいます」
……時間切れ。そこそこ練った末、特に話のタネは思い付かなかった。集会時と似たり寄ったりの紹介になりそうだが、さほど難しいことは喋らなくてもいいだろう。こういう時はフィーリングでいけばいいのだ。
「旗口君、入ってきてください」
先生の合図を確認し、僕は比較的余裕な気持ちで教室に入り込む。慌てることもない。もう気儘に高校ライフを過ごせばいいだけなのだから。
「さっきぶりで――すねっ!?」
――しかしながら程よく力の抜けた僕の切り出しは、教室の面々を目にするなり、まるでマシュマロが鉄に一瞬で変わったかのようにその柔らかさを失なった。
まさかのだった。後列の方に、居たのだ。
演説の際は集中していて気付かなかった。幸か不幸か――よりによってここ、浦の星女学院で再会してしまった。
蒼く輝く瞳に、可愛らしい顔立ち。まだまだ成長を予感させるも、出るとこは出て引き締まったスタイルをした少女……夏休み、たまたま僕と不本意の縁を結ぶことになってしまった、あの少女――。
渡辺曜に。
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