懸念はあてになるけど、能力は何のあてにもならないよねぇ?
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当時とどめを刺された。最初はハラワタが煮えくり返るほど苛立ったりもしたけれど、終わったことだしもういいのだ。奴らに対しては、今じゃ暇な人たちだよなーなんて思うだけだ。
で、働き口も無いのでどこかの高校へ新たに編入するしかなくなったというわけだ。これがまた見つからない。だから問題なのだ。
「おっ?」
前言撤回。画面をフリックしていたら、編入生徒募集中のよさげな高校を発見した。しかも比較的近辺にある高校だ。
「『浦の星……女学院』? あぁ、女子高か」
また前言撤回。そもそも男は入れない――んっ?
『今年より男子生徒も募集開始します』
「なんだと……?」
またまた前言撤回。どういうことだろうとよく読んでみると、こんな項目があった。もしやこの高校、共学化をしざるを得ないほど生徒数が足りないのかもしれない。
まあどっちにしろ入らない。この能力がある以上、女性だらけの花園などスーパー危険地帯でしかない。あと理性崩壊の心配も含めてね。
代わりの高校を探すとしようか。
………………
…………
……
「ちくしょう……」
ため息が出た。またまたまた前言撤回だ。他の高校がやっぱり皆無。同県、かつ遠くないところであるのはここしかなかった。
「行くしかないかぁ? 浦の星ぃ……」
とりあえず受けてみるだけだ! どうせ落ちるだろうしそれなら大丈夫だ!!
僕は無理矢理心に言い聞かせ、浦の星女学院公式サイトの入試詳細の欄をタップした。
わりとやけくそであった。
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