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ことりちゃん、付き合ってください(血涙)
No.4:学校でもフラれておりま……って、それどころじゃねえ!
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すのも不可能。したがって、ことりちゃんと海未がアウトなような事例ならばオレも当然ながらダメなのだ……。

 頭を抱えてしまう。ところが――その時、ピンチゆえなのかオレの脳裏に名案が飛び出してきた。

 ――ハッ、待てよ? これはことりちゃんにイイところを見せられるチャンスなのでは!? 落ち着いてカッコ良く対処すれば、その姿にことりちゃんもメロメロになるんじゃあ……?

オレはキリッとして頭を上げた。

「二人とも、落ち着くんだ。まず、穂乃果に命の別状はない」
「本当!?」

 オレの清々しいまでの断定(キャラこそ多少崩壊しているが、実際穂乃果にこれといった別状はない)に、ことりちゃんと海未の歓声があがる。そうだ、やるしかない。廃校というこの佳境に不謹慎かもしれないが――ことりちゃんにさりげなーくアプローチするチャンスなのだ。

 得意になってオレは続ける。

「あと、廃校のお知らせ(これ)だって……誰かが仕組んだ高レベルなイタズラかもしれないじゃないか」
「た、確かに……!」

 海未がそこは盲点だったと言わんばかりの顔で後ずさりした。あれ……なんだかうまいことシメられそうなムードになってきたぞ、結構適当に口走ったことなのだが!?

 でも、世の中はそんなに甘くなかった。

「いや、それはないんじゃないかな。たぶん公式だと思う」

 ことりちゃんの意見が飛んできたのだ。そしてオレと海未がどうしてと訊くより早く、彼女は教室棟の方を指差した。そこでは、講堂用のシューズが入った袋を持った生徒らが続々とどこかへ向かって移動を始めていた。おそらくは講堂だろうけれども。

 気を失いそうな勢いで沈んでいる穂乃果はともかく、そこでオレと海未は察した。

 ――全校集会がある!

 それが執り行われるというのは、すなわち表彰及び教諭側から何かしらの発表があるということ。だとすれば……。

「……やっべぇじゃん」

 体から力が抜けて、オレはずるりと膝をついた。

 だとすれば。講堂で生徒を集めてするのはまず間違いなく、廃校の詳細にまつわる話――――。

 アプローチ大作戦は脆くも崩れ去った、だけど気にしてる場合じゃなかった。目を背けようとしていた恐怖が確実に実体となってきたことによって、オレはただただ動揺した。

 ――学校が、マジで無くなるかもしれない。

「顔が青いよ、大丈夫?」
「あ、ああ」

 唐突に体勢を崩したためか、ことりちゃんが肩を貸してくれた。オレはゆっくりと立ち上がりながらも、この先に起こる未来を想像して震えを止めらなかった。嬉しいのはやまやまだが、今はとても笑えない。

 ――音ノ木坂学院が無くなったら……オレは路頭に迷ってしまう! 勉強は大嫌いだ。どこかの高
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