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ことりちゃん、付き合ってください(血涙)
No.2:夢の中でもフラれております。
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湧いてこないが、とりあえず応答する。

「どうぞー」
「お邪魔しまーす……」
「うおっ!?」

 オレは衝撃でひっくり返りかけた。というのも、自室に顔を出したのは――たくさんの果物が入ったかごを持った、ことりちゃんだったのだ。

「風邪、引いちゃったんだってね」

 心配そうにこっちへ歩み寄ってくることりちゃん。なんということだろう、これこそ夢なのではないだろうか。

「お見舞いに来てくれたの……!?」
「うん、調子はどう?」
「快調だよ! ことりちゃんが来てくれたおかげで!!」

 ――イイ、すごくイイ。前々からそうだけどことりちゃん最高だぜ!

 その日、ことりちゃんはいつも以上に優しかった。りんごを剥いてくれた。おまけに食べさせてくれた、俗にいう「あーん」だ。告白はなおも失敗したが。


 結局、オレの萎みそうだった恋心はあっさりと元の活気を取り戻したのだった。


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