No.1:開始早々フラれております。
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に突っかかるということは……お前もオレと同レベル! つまり馬鹿ってこったなぁ!!」
「なっ……う、うるさいです! ばーか、ばーかっ」
口論をぶつけるうち、海未はやけくそになっていつもの丁寧口調を崩しかけていた。かなりレアだ。しかしながらそれどころじゃない!
「バーカ……ちっ、なんだよ。ちょっと新鮮で可愛いじゃねぇーかこんちくしょー! 」
「ふぇっ!? こ、こんな時によくもぬけぬけと……」
――やっぱりよくないかな、ちゃんと謝ろう。少し度が過ぎた。
「その、すまん。なんかゴメンな……いや、ごめんなさい」
「い、いえ。わかったならいいんです」
「「……っ」」
バツが悪くなって、オレと海未は互いに俯く。よっぽど怒っていたせいなのかは知らないが、海未の顔はほんのり赤く染まっていた。
「あれ、仲直りしちゃったよ……というか雄輝くん、絶対海未ちゃんとの方がうまくいきそうな気がするんだけどなぁ……」
穂乃果がボソリと何か呟いていたものの、強く海未の方に意識を向けていたのでその内容は聞き逃してしまった――。
どうも気まずくなったので、オレたちはその後解散した。1時間後、『しつこすぎる』という反省点を承知しつつ、それでも敢えて低い可能性を信じてオレはことりちゃんのところへ告白しに行ったのだった。
せめてもの改良ということで、おしとやかに告白してみたのだが――――
「こんにちは、南ことりさん。よければなんだけど、オレと今日から付き合って欲しいな、と……」
「うーん、ごめんなさい」
――結果は、訊かないでくれたまえ。
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