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ことりちゃん、付き合ってください(血涙)
No.1:開始早々フラれております。
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にて会議を開こうとしている。ことりちゃんには内緒……要するに極秘である。勿論ことりちゃんには告白に行くつもりだが、それは一旦後。

 なお、仲間(メンバー)はオレ本人とオレの前に座る2人の少女だ。1人は比較的リラックスした体勢でくつろぎ、1人は律儀にもきっちりとした姿勢で正座している。共通するは、2人とも呆れ顔だということ。

 おおかた準備が整ったようなので、オレは彼女ら一瞥しながら高らかに宣言した。

「えー、これより第36回“ことりちゃん会議“を始める。本題はやはりこれ、『どうしてことりちゃんはオレにちっとも興味を持ってくれないか』だッッ!」
「あの、帰ってもいいですか?」

 早速会議そのものに物申す奴が1名。礼儀正しい方――清楚っぽい風格と腰まで届くロングヘアーが特徴的な美少女、園田海未だった。ちなみにオレは彼女とも一応幼馴染同士である。

「Why!?」
「だって、結論はいつも同じでしょう?」

 ハイテンションな外国人ばりの勢いでオレは説明を求めるが、海未はごく冷静に受け流す。

「同じって……何さ」

 悔しくなって問うと、ここまでくろぎつつも黙っていた方――もう1人の少女が申し訳なさげに口を開いた。

「あはは……すっごく言いにくいけど、しつこすぎるからじゃないかな?」

 すっきり綺麗な橙の髪をサイドテールにした、バリバリ元気そうなオーラを放つ美少女――高坂穂乃果だ。彼女もまた、同じくオレと幼馴染同士の間柄。

 ――というか、なんだって? しつこい……だと?

 耳を疑った。オレはもう一度確認を取る。

「え、しつこい……だって?」
「うん、たぶんね」

 穂乃果は重々しく肯定した。

 ――なんてことだ。

 驚きと悲しみで目が回った。知らなかった、気付いていなかった――オレのアプローチがまさか、ことりちゃんに対してしつこいものだったなんて。

 海未もうんうんと首肯し、

「えぇ、雄輝はしつこすぎです。私がことりの立場だったら間違いなく通報しています」
「嘘だろ……ぐっ」

 オレはがっくり項垂れた。もうダメかもしれない。

「で、でも! ……えっと諦めることはないっていうか――うん、ファイトだよっ!」
「あっ、はい……ありがとね」

 世界が破滅するのを知った人のような顔をしているであろうオレを見かねたのか、唐突に穂乃果が励ましてきた。だが、その優しさがかえって辛いぜ。

「では私は帰ります。付き合いきれません……そしてもう、このおかしな会議には呼ばないでくださいね? 今後は穂乃果と勝手にやってください」

 と、海未が話は終わったと言わんばかりに荷物を纏め始めた。どうやら帰宅するつもりらしい。まあ反省点はハッキリしたし、確かに
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