堕天使と黒騎士、魔の地(校外)へ赴く??
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――――ジリリリリリリン! ジリリリリリリン!
眠れし我の耳へ、けたたましい妨害が届いてきた。
「ん……んん?」
十数秒して、我はその正体が目覚まし時計によるものだと理解する。そして我は曖昧にしか働かぬ頭で考え――これは昨夜セットしておいたのだと思い出す。
最低限だけ開眼、横たわった姿勢のままかけ布団の中からおもむろに手を伸ばして目覚まし時計を停止させた。チェックした時刻はちょうど7時。意識は半覚醒状態。再び休息の闇へ沈むのも悪くない。
しかし、またもう一つ思い出した。
「遠足だった、かぁ……」
あくびをしながら半身を起こして、我は呟く。そう、今日は確か遠足があるのである。したがって学校での集合は早め。
……だとしたら、布団にはもぐらぬほうがいいのだろう。もしそうしたら我は寝坊するやもしれぬ。
「いいや自分を信じよう。我は黒騎士、常人のようなヘマはしまい――もう一度、おやすみだ」
だが、再度眠りにつくことにした。きっと大丈夫だと考えたのである。なぜなら我は黒騎士だから。
ベッドに体を預け閉眼、布団をかぶる。次に覚醒する瞬間こそが我の駆動開始だ。
「……ククッ、いずれ我は黒騎士から暗黒騎士へとクラスチェンジするのだ……ククッ……クククク……」
少々して、意識が底に落ちはじめた。ゆっくりとした良き気分である。現在我は夢見心地ゆえ、無意図に何かしらのうわごとをほざいている可能性があるが――あまり細かきことは気にせずにおく……。
――ガチャッ!
しかしまさに就寝しようとした刹那、部屋に誰かが訪問してきたのを告げる音がした。
「リトルデーモン、今日は魔の大地へと堕天する日よ?」
そして間髪入れず続く女の声。それは気取ったような甘い美声。
「……」
我、微動だにせず沈黙行使。きたか堕天使。まあ想定はしていたが。彼女は契約以来、学校がある日は我を叩き起こしにくるようになった。だからもはやここに顔を出すのはお馴染みである。
《S》長く眠りたい《/s》活動のためのエネルギーを余さず溜めたい我は毎回抵抗するのだが、いつも彼女には根負けしてしまう。堕天使はしぶとい。
「寝ぼすけなのは平常運転ね。ほらっ、目覚めなさい?」
「認めよう、寝ぼすけなのは。お前が先を急ぐというなら我を置いてさっさと行け……ぐぅ」
早速堕天使が口を開いた。まだまだ眠いので、理由のみ伸べて我は口を閉じる。たとえ遠足だろうが今日こそは折れぬ。我はもう少し寝ると決めたのだ。
「ギラリ!」
堕天使が諦めるはずもなかった。彼女の奇妙な独り言と詰め寄ってくる足音が聞こえたと思ったら、直後我
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