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堕天少女と中二病少年
堕天使と黒騎士、失敗する
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、話しかけてきたりしたものの――我らは(主に堕天使が)騒がしく反省文を進めていったのだった。






「終わったぁ〜〜」
「やっとか。遅かったな」
「湧丞が早すぎるのよ」
「いいや、お前がのろい」

 永き闘いだったが、そんなこんなで――空に夜のとばりが微かに堕ち始めた頃、我らは苦行を成し遂げた。堕天使はふやけたわかめの如く、ぐったりとしていた。まあ疲れるのも無理はないか。我も肩あたりをこった。

「さあリトルデーモン、地上を抜けて魔界へ飛び立つわよ」
「帰還するということか。よかろう」

 堕天使の号令に我は快く頷く。ちょうど我も彼女に帰還を切り出そうと――

「……って、我らは未だ班問題を解決していないではないか! 帰還できぬぞ!?」
「あっ」
「学校の民々は殆どもう家に行ってしまっている……よな?」
「うん、そう……ね?」


「「急げ〜〜〜〜っ!」」


 この後我らは散々校内を疾走するはめになった。
 なお班問題は――翌日、幸いにもまだ決まっていない民々がクラスにいたので事なきを得た。ちなみに堕天使とは一緒の班に配属された。ちくしょうめ。

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