自由なガンプラ
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ワイワイッ
キャッキャッ
「…………私、なにしに来てるんだっけ? 」
子供達が笑っている中、本来の目的を思い出そうとする。だが、それは両袖が引っ張られ、すぐに現実に戻される。
「おねーちゃん、遊ぼ? 」
「わたしともー」
小さい女の子二人がジッとこちらを見つめ、バレないように小さくため息を吐く。
「分かったわよ。なにして遊ぶの? 」
「え〜とね〜、おままごと! 」
「おままごとおままごと! 」
「おままごとね。じゃあ遊びましょう」
「やった!じゃああっちでやろ! 」
「早く早くー! 」
子供達は走りだし、連れていかれるように引っ張られる。
「ハルカゼコーチもミサキさんも、何を考えているのかしら………」
おままごとをしながら、今までの事を振り返る。
ここに来てから、指導というものは無く、強いて言えば子供達の名前と世話の仕方だ。ガンプラ関連等一切無い。
「はぁ…………」
再度、小さくため息を吐く。もうここに来てから一週間は経つ。今頃みんなはどうしているのだろう。
ーーー――
「アマネさん…………今日は第二水曜日だから、ある部屋に連れていく……」
「ある部屋? 」
「そう…………子供達も一緒だから、あとで案内する……」
それだけ伝えられ、ミサキさんはどこかに行ってしまった。
「ある部屋ってなにかしら…………あっ、もしかしてあそこ? 」
ここに来た一日目。園内を案内されたが、ある区域から奥は案内されなかった。保育園の外から見た限り、そこそこ大きな建物だった。
「なにがあるのかしら…………」
「おねーちゃん、どーしたの? 」
男の子が心配そうな顔で、こちらを見上げてきていた。それに対し、しゃがんで目線を合わし、笑って答える。
「なんでもないわ。大丈夫よ」
男の子の頭を撫で、しっかりしなければと心の中で思う。
そうよ。まだ焦る時じゃないわ。ここに来させたのも、きっと何か意味があるはず。………………ハルカゼコーチだと、少し不安ね。
ーーー――
「それじゃあ、行こう……」
ミサキさんに連れられ、子供達と一緒にある部屋に案内される。部屋は真っ暗で、とにかく奥に詰めるよう誘導する事にする。
「あの…………ここで何をするんですか? 」
「それはお楽しみ……」
勿体ぶらずとも教えてくれればいいのに…………。
暗闇にも慣れてきた所で、急に部屋が明るくなる。いや、違う。床から青白い粒子が、溢れ始めているんだ。
「これって───! 」
プラフスキー粒子!?
空間一帯が輝き、あまりの眩
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