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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十八話 模擬戦 ライトニング
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陣は厄介だ。まだ分からないか?」
ヴィータの説明に、アハハと頼りない笑いで答えるスバル。まったく分かってない。
「高速移動であのバリアに衝突したら、フェイトさんは大ダメージを受ける?」
不意にティアナが呟く。
「スバル。訓練校の時にやったでしょう?ビルの3階の高さから水面に落下した時のダメージ」
「うん、コンクリートに激突するくらいのダメージがあるってやつだよね?それがどうかしたの?」
スバルのピントはまだ合わないらしい。
「ソニックムーブであのバリアにぶつかれば、コンクリどころの騒ぎじゃないわ。たとえバリアを破壊したり回避したりしたとしても、アスカなら次々にバリアを展開できる。強度を気にしないのなら、かなりの数を出せる筈」
「あ!」
ようやく合点がいったスバルが声を上げる。
「分かったか?この模擬戦はお前達にとって勉強になるからな。スバルはアタッカーなんだから、よく見ておけよ」
ヴィータの言葉にスバルは、はい!と答えて集中して模擬戦を見る。
だが、ティアナは悔しそうに唇を噛んだ。
(アスカはヴィータ副隊長にも認められている…アタシだって!)
高評価を受けているとは知らずに、アスカは冷や汗を流していた。
(これでソニックムーブを封じた……わけないよな?ハラオウン隊長にこんな浅知恵が通用する筈がない)
アスカの考える通り、フェイトにとってスピードを落とさずにバリアを破壊して近接戦に持ち込む事など朝飯前だろう。
次の一撃を押さえられるか。
「ラピ、ブリッツアクションをフラッシュムーブでやる。演算よろしく」
《了解です》
次の一手が、事実上アスカの最終手段だ。
ブリッツアクション。動作の加速魔法だ。
ソニックムーブのような移動の速さではなく、腕を振り上げたり足を出したりする動作を加速させる魔法に、フラッシュムーブの加速を使うという事だ。
アスカの仕掛けに、フェイトが引っかかるかは別問題だが、彼には他に手はなかった。
キャロside
アスカさんは、できる事の全てを使ってフェイトさんの攻撃を何とか防いでいた。
「エリオ君」
私は隣のエリオ君に目を向けた。エリオ君はジッと模擬戦を見ている。
「私たち、何か勘違いしていたのかな?」
アスカさんが頑張っているのに、私は何をしているんだろう。
「ボクも、考えていたんだ。アスカさんが言いたかった事」
「うん」
「この模擬戦を見て、かなうはず無いのにフェイトさんに向かっていくアスカさんを見て、模擬戦の意味って…」
エリオ君も多分同じように思っているんだと思う。
そして、フェイトさんは今どう思ってるん
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