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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十八話 模擬戦 ライトニング
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えない、そう言っていたエリオがフェイトを押さえ込んでいる。

「アスカさん、ごめんなさい!ボク達、間違ってました!」

エリオがフェイトと鍔迫り合いをしながらアスカに謝る。

「フェイトさんと戦うのは嫌ですけど、この模擬戦はそういう物じゃないって、さっきキャロと話し合ったんです。フェイトさんと一緒に居たくて、少しでも手伝いたくて、心配かけたくなくて。でも、今のボク達を見たら、きっとフェイトさんは心配するって思ったんです!」

「そして気づいたんです!この模擬戦が、私やエリオ君が六課にきてどれだけ成長したかを見るものだって!」

キャロもフリードを従え、臨戦態勢を取った。

「「だから、模擬戦をやらせてください!」」

迷いのないエリオとキャロの言葉に、フェイトは嬉しそうに微笑んだ。

「当たり前だろ!オレ達3人でライトニングだ!」

アスカもニッと笑って二人を迎え入れる。

フェイトが一旦エリオから離れた。

「じゃあ、仕切り直しだね」

再びバルディッシュを構え直すフェイト。それを迎え撃つアスカ達。

本当の模擬戦が始まった。





「もう、勝手にやっちゃうんだから」

再びチーム戦に戻ったライトニングを見て文句を言うなのはだったが、その顔は微笑んでいた。

ちゃんと模擬戦の意味を理解してくれた事が、やはり嬉しいのだろう。

「そんな顔で言っても説得力ねーぞ」

ヴィータがツッコミを入れる。

「でも、いいんですか?」

あまりにもフリーダムな展開に、スバルがオズオズと聞くと、

「フェイト隊長がいいって言ってんだ。いいんだろ?」

ヤレヤレと、ヴィータが小さい肩を竦めた。





チーム戦に戻ってからのライトニングは、徐々にフェイトを追い込んでいった。

アスカが囮になり、キャロがフリードの炎撃でフェイトの隙を作り、そこにエリオが突撃をかける。

いつも通りの攻撃だった。だが、かみ合った3人は息継ぐ間もなくフェイトを攻め立てる。

「くっ!」

フェイトがソニックムーブを使おうにも、アスカがバラまいたバリアが邪魔をし、フリードの炎撃を捌いた瞬間にエリオが斬り掛かってくる。

それを避けたと思ったら、今度はアスカが攻撃を仕掛ける。

「これは…キツイね!」

たまらず空中へ逃げるフェイト。だが、じつに嬉しそうに笑っている。

模擬戦の意味を理解したエリオとキャロが思いっきり向かってくるのだ。

フェイトは遠慮なくきてくれるのが嬉しいらしい。

(それもアスカのおかげだね)

エリオとキャロを、本当によく見てくれているアスカに感謝する。

だからと言って、簡単に勝利を献上する訳にもいかない。


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