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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic25-C航空空母アンドレアルフス攻略戦〜Scylla 2〜
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ェロッサさん。参ります」
ゼータの部下への追撃を食い止め切ったクラリスは、部屋の隅っこに佇むヴェロッサにそう漏らした。その視線は怒りで顔を真っ赤にしているゼータから一切離れない。
「いつでもどうぞ!」
“シュトルムシュタール”を持つ右腕を背後に伸ばし、左腕を前方へ突き出した状態でクラリスは一足飛びでゼータへと突進し、猟犬も彼女共に駆け出す。
「犬畜生は下がりなさい!」
――エアスライサー――
先制はゼータの振る扇から放たれるカマイタチ攻撃。猟犬は身軽さを活かして即座に回避。クラリスは前面にシールドを張って防御しつつ最接近し、シールド脇から“シュトルムシュタール”の槍をゼータへと繰り出した。
「荒いです!」
刺突攻撃をジャンプして躱したゼータは “シュトルムシュタール”の柄に上に降り立った。彼女とクラリスの視線がぶつかり合う。柄の上を走ろうとしたゼータだったが、金棒と槍を繋ぐ柄の半ば辺りがガクンと折れ曲がり、「っ!?」一瞬だがゼータは隙だらけになった。その隙を猟犬たちは突き、一斉に跳びかかった。
「猪口才な!」
体勢を崩しながらも床に着地しつつ、ゼータは畳んだ扇を振るって猟犬を殴打。クラリスは殴り飛ばされる猟犬に、ゼータの隙を生んでくれたことへの感謝の念を抱きながら「ふんっ!」振り上げた金棒を振り降ろした。
「風は私の味か――ぐっ!?」
クラリスは後退することでその超重な一撃を回避したが、彼女の視線は真っ直ぐ金棒を振り降ろしたばかりのクラリスに向いていた。だから気付かなかった。足元に転がっていた槍が、クラリスの足蹴によって勢いよく跳ね上げられたことに。さらに言えばクラリスの頭部を左右から扇で挟撃するべく、両腕を大きく広げて懐を隙だらけにしていたのもまずかった。
「風はお前の味方。けど私にも心強い味方が居る」
フラっと体勢を崩したゼータを見て脳震盪を起こさせてやったと確信したクラリス。即座に金棒を振り上げて追撃に入ろうとしたが、ゼータは金棒を左足で踏みつけてそれを阻止。
「サウザンドブレス!」
そしてクラリスの直近で扇を仰ぎ、「っ・・・!」彼女を吹き飛ばした。咄嗟に猟犬3頭が自分の体をクッションにすることで、クラリスが壁に叩き付けられることはなかった。
「驚いたな。あの衝撃を顎に受けて脳震盪を起こさないなんて」
「当然です。この身に生体部品は1つとして組み込まれておりませんゆえ。脳震盪の原因たる脳を私は持っていません。オリジナルのスキルがコピーされ、人格が反映されたAIを積んだスペアボディ。それが私です。オリジナルに比べてスキルは弱く、戦闘能力も低いですが、あなた方程度であれば今のままで十分です」
ヴェロッサの驚きの声にゼータが胸を張ってそう答えた瞬
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