董卓の誤謬 〜小さいおじさんシリーズ17
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、君は本当は劉備キライなの?
「何云ってんのか分からん!!ていうかどうでもいい!!お前ら全員どうでもいい!!」
え?なに、今の話全然聞いてなかったの!?白頭巾ひさしぶりにまともなこと云ったよ!?
「俺が初期の中ボスとして君臨したお陰で、三国志にワクワク感が増したな!?」
「わ…ワクワク感!?」
端正が信じられない馬鹿を見るような目で董卓を眺めまわした。
「悪い奴いるぞー、ミンナで倒せー、わー勝ったー。…大河小説として掴みは上々だな」
「お、おう…」
豪勢も『お前は何を云っているんだ』みたいな目で董卓を見ている。
「お前らは名悪役の俺に感謝すべきだ。…ちがうか?」
「何が云いたい」
「つまりだ。…これは、お前らから俺への贈り物、ということでOKだな?」
大家の息子が置いていったヨックモックの箱にポンと手を置く。…全部持っていくの!?何こいつジャイアン!?
「月英、今です!!!」
白頭巾が叫び、畳が宙を舞った。…ていうか、え??それバハムート案件??汚名の慰謝料としては順当だと思うんだけど??
「GOバハムート!!」
「暴君を倒せ!!」
お前らは調子に乗るな。
大槍を構えた疾風が襲い掛かる。辛うじて弓で受け、大刀で槍の猛攻をいなす董卓。流石二丁弓の名手である。
…とりあえず馬鹿馬鹿しいので奴らがやりあっている間にヨックモックの缶を開け、董卓の分を選り分けておいた。
熱が引かなくてしんどいので、枕元で大騒ぎしないでほしい。本当に。
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