第26話 中二病は加速する
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が君の優秀性を放置しておくのも惜しい。そこで君が僻地にいる間、ある方の護衛についてもらいたい」
「護衛ですか?僻地で?」
「うむ。ただ僻地と言っても、そこは祖国の大事な同盟国だがね」
「そ、それって・・・」
日本じゃ――――と、言いかけた所でフランクがこれは独り言なのだがと言いはじめる。
「ある方の住む場所については今交渉が行われていてね。決定すれば准尉も共に住んでもらう事になるのだ。場所は何といったかな?確か関東圏の“ふ”から始まる組織の保護下である隣の邸宅だった筈だが」
「「「「ちゅ、中将!?」」」」
「フランク中将・・・!」
それはもう、ほとんど何所かと言ってるも同じであった。
「あー、そう言えば准尉。ある方は恐らくそこまで厳粛な方では無いだろう。だからそこで恋の一つでも経験してみてはどうかな?例え僻地であろうとその程度の贅沢は許されるさ」
「お、お気遣い、感謝します、中将!」
「気遣い?私は単に私的感想を口にしたに過ぎんよ。それに感謝されるのも如何かな?」
「ええ、ブリンカー軍曹には今回の事で言い含めておかなければなりませんから」
「あ、ああ・・・あぁあああッ!!?」
リザは如何やら心を弄ばれたらしい。
フランク中将の背後から現れたのはラーウィン少将である。
「それにしても見直しましたよ、ブリンカー軍曹。まさか今回の失態の全てを引き受けるとは」
「そ、そそそ、それはどうもありがとうご」
「であるならば、私の生かさず殺さずの処刑も全員分受けると言う事ですね」
「ヒィイイイイイイイイ!!」
リザは今背水の陣を敷く羽目になっていた。
士郎には会いたい、衛宮邸には行きたい、けれどもそこに辿り着くには給仕長のOHANASI☆を聞かなければいけなかった。
此処に、リザの孤独の戦いが今始まるのだった。
−Interlude−
此処は冬木市内の藤村組傘下の小料理屋。
その一番奥のお得意様専用の客室には、藤村雷画と付添いの石蕗和成、そして士郎が居ました。
対面には西欧財閥の使いたる黒服の男たち数人が居ました。
その双方のから見た斜め右側の席には弁護士が1人ずつの計2人いました。
この会談は秘密裏に行われています。特に九鬼には。
「まさか西欧財閥の重鎮の一人が、川神学園に留学するために士郎の家で下宿したいなど聞いて冗談かと思っておったんじゃが、本気じゃったとはのぉ・・・」
「お気持ちお察しします。私も上からの要請を聞いた時は耳を疑いましたから」
「それでもその要請を儂らに聞いてもらいたいと?」
「しがない中間管理職なモノで、上からの命令には逆らえません。それが盟主
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