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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
66 崩れた仮面
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隠していたトールショットを取り出し、背後で狙いを定めていた高校生に向かってトリガーを引く。

「グゥゥゥ!!!ガァァァァ!!!」

目に突き刺さるような閃光がその場にいた誰もに襲い掛かる。
怒れる雷神の怒号が耳を貫く。
しかし実際にその(いかずち)の裁きを受けたのは1人だけだった。
3万ボルトの電撃が全身を駆け巡って意識を奪い、後方へと吹き飛ばす。
その威力の恐ろしさはひと目で分かった。
相手は白目を剥き、口から泡を吹いている。

「オラァ!!」
「クッ!?」

残りは1人、トールショットを使えば一撃でケリはつく。
だが初撃の反動で僅かに銃口を向けるのが遅れた。
右手首に攻撃を受け、トールショットを落としてしまう。
今の彩斗の痛覚はかなり麻痺しているが、それでも僅かに痛みを感じる蹴りだった。
いわゆる前蹴り、空手の技だ。

「シュッ!!シュッ!!」
「グゥ!フッ!」

最後の1人、それは彩斗の予想通りの人間が残っていた。
この集団の中におけるリーダー格、廃工場で自分たちを虐げていた連中が死んだことで調子に乗った他の連中ではない。
むしろ他の連中はこいつに触発されてこのような愚行に走ったのかもしれない。
あの日、偶然にもあの廃工場での惨劇に巻き込まれなかった不良の1人だ。
名前は覚えていないが、小学生の頃から空手をやっていて有段者だと自慢していたのを小耳に挟んだことがある。
拳のスピード、身体のキレも他の連中の比ではない。
徒競走など身体のスピードやキレならば、彩斗に軍配が挙がるのだろうが、この間合においては技のスピードとキレは互角以上かもしれない。
それに、ここまで7人を1人で相手にして多少、消耗したのもあるのだろうが、完全には避けられなかった。
スターダストとしての力も発散されてき、年相応の力へと戻っていくのを感じる。
状況的には不利な方へと傾いていく。
しかし撃ち合う中で徐々に動きが読め始めていた彩斗がナイフを受け止めたことで膠着状態になる。

「ハッ!どんな小細工使ったかは知らねぇが、思ったより大したことねぇな!」
「ふぅ…ふぅ…1対8なんて状況でよく言う……群れなきゃタバコ1つ買えない小物のくせに」
「言ってろ!!やっぱりオレが最強だ……!」
「……」
「そもそもアイツらが幅を利かせてたことがおかしかったんだ。因果応報って言うんだったな、こういうの」
「偶然、殺されずに済んだだけのことで自分が特別だと勘違いするんじゃない……!」
「チッ…やっぱりお前は気に入らねぇ!多少、テストの点が良いからって、そのスカした態度と女見てぇな顔を見てるだけでぶっ殺したくなる!」
「……」

少しでも力を抜けば、ナイフが心臓に突き刺さる。
この膠着状態の中で彩斗は相手が自分への怒
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