第五幕その六
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「芯を抜いてそこにバターやシロップを入れてオーブンで焼いても」
「あれいいわよね」
「美味しいのよ」
「そのお料理もなのね」
「身体にもいいし」
「じゃあ今度出すわね」
「私の方でも出せたらね」
出すというのです、そんなお話をしつつです。皆はデザートの林檎も食べるのでした。そしてそのうえでなのでした。
皆は食べ終わってからまた出発します、すると道の左右が平原になっていまして。
ウィjンキーの黄色の平原の上にカバキリン達が沢山いました、どのカバキリンも静かに草を食べたり寝たりしてくつろいでいます。
その彼等を見てです、ジョージは言いました。
「何かね」
「うん、そうだよね」
「カバキリンはね」
そのジョージに神宝とカルロスが応えます。
「怖いってイメージがね」
「あるんだよね」
「そうなんだよね」
ジョージは姿が見えない平原のことを思い出して言うのでした。
「今は大人しくても」
「あの時のお話を読むと」
「どうしてもね」
ナターシャと恵梨香も言います。
「凶暴っていうか獰猛で」
「身構えてしまうわね」
「そうだね」
ジョージは女の子達にも応えました。
「どうも」
「第一印象ですね」
大尉は五人のそれを見て言いました。
「つまりは」
「そうですか」
「うん、実際はね」
「別にですね」
「今のカバキリンはね」
それこそというのです。
「大人しいですよ」
「そうですか」
「怖がる必要はないです」
「だからですね」
「私達も乗せてくれたのよ」
アンも子供達にお話します。
「穏やかにね」
「そうなんですね」
「そう、このことはガーゴイル達だってそうでしょ」
「そういえば」
「そうよ、オズの国の生きものも種族達も」
「以前に比べてですね」
「遥かに穏やかになったのよ」
こうジョージにもお話します、ジョージにお話して他の四人にも説明します。
「昔に比べると」
「だからですか」
「カバキリン達もね」
「大人しいんですね」
「そうよ」
「そうですか」
「オズの国はね」
アンが見たこの国はといいますと。
「昔に比べて本当に穏やかになったわ」
「そうね、確かに」
ドロシーもアンのその言葉に頷きます。
「そうなったわね」
「そうよね」
「ええ、昔はね」
それこそとです、ドロシーも言うのでした。
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