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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第1話。変人の弟。
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じさんは何とも言えない表情をしている。何やら、責任を感じているような・・・・

「残念だが・・この家には君たち以外の人の気配は感じない。」
「?お父さんとお母さんどこか行っちゃたの?」
「シロちゃん・・・・」

俺はシロちゃんを抱きしめる。そうするとシロちゃんは気持ちよさそうに目を細める。

出来れば言いたくない。でも、ここで誤魔化してしまうのはダメな気がする。

覚悟を決める。この世界で得た愛すべき弟を悲しませる覚悟を・・・・

「シロちゃん。お家、潰れちゃってるよね。」
「?うん。」
「お母さん達1階にいたよね?」
「・・・・うん。」

理解したのか、体を震わせ目には涙が浮かぶが、奥歯を噛み締め、ぐっと我慢するシロちゃん。

・・・・強い子だね。シロちゃん。

「泣いて良いんだよシロちゃん。前に教えたよね?男が泣いて良い時は・・」
「・・愛する人を亡くした時と・・ふっ・・んぐっ・・親を・・ううっ・・うぅーーーーーっ!」

シロちゃんの涙を隠すように恵みの雨が降り始め、この炎の地獄を浄化する。

この日から、衛宮切嗣とで会った日から、日常は去り、物語が始まる。

晋吾そして・・士郎の物語が・・・・
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