256部分:聖戦その一
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めいていた。建物の部屋を一つ、路の小通りを一つ確保するのでさえ容易ではなかった。だが解放軍は粘り強く進撃を続けた。
天井が落ち暗黒教団の者達が闇から襲い掛かり足下の罠がその牙を突如として剥く。それでも進んで行った。一日が過ぎ二日三日、そして四日と死闘が続いた。遂に六日目の夜解放軍は宮城に達した。
白亜の壮麗な城が夜の闇の中に聳え立っている。彼等はその城を見上げた。
「ようやくここまで来たな」
既に宮城以外は全て占拠している。あとはここだけである。
「この城にいる」
空には夜だというのにはっきりと見える程の無気味な雲がある。妖気に満ちたドス黒い雲だ。かってレンスターやミレトスに現われたあの雲だ。
城門を開けた。そして中に進む。
バーハラの宮城は複雑な造りで有名である。外敵を惑わせる為であるがそれは解放軍の諸将に対しても同じであった。このラビリンスは巨大でありモザイクの様に入り組んでいた。
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