入れ替りネタ
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あれからしばらくの間、ポーリュシカさんに滅悪魔法を抑えられる薬を定期的に体に入れた俺は元通りの状態へと戻った。それどころか滅悪魔法を制御することもできるようになったらしいけど、まだ少し怖いので使わないことにしておこっと。
「えぇ!?二人とも連携技なんか覚えたの!?」
そして久しぶりに参加した修行で、ウェンディとシェリアが連携技を覚えたことを知らされる。
「うん!!」
「シリルがいない間に色々と覚えちゃったよ!!」
俺がいない間にみんなかなりレベルアップしたらしく、ウェンディに至ってはドラゴンフォースを完璧に修得したというのだ。俺も多少強くなったものの、それ以上の成果をあげられると悔しくてしょうがない。
「どんな技!?見せて見せて!!」
ただ、二人のコンビネーション攻撃となると興味がそそられるのも事実。なので、二人に見せてもらえないかお願いしてみる。
「もちろんいいよ!!」
「じゃあレオン、お願いね」
「俺が受ける役か」
いつになったら治るのかさっぱり目処の立たないレオンを相手に見立ててある程度の距離を取るウェンディとシェリア。一体どんな魔法なのかな?たぶん合体魔法って奴なんだろうけど、二人とも使う属性が同じなだけにイマイチイメージができない。
「行くよ!!」
「しっかり受けてよ!!」
「はいはい」
やる気の欠片も感じられない少年を見据えて視線を合わせた二人。彼女たちは互いに息を合わせ、模造敵に向かって同じタイミングで飛び出す。
距離が詰まったところで高くジャンプすると、それぞれの足に魔力を纏わせる。
「天空甲矢!!」
「天空乙矢!!」
二人で一点を撃ち抜くかのごとく蹴りを打ち出す天空シスターズ。それの威力を見せるためにレオンが氷の壁を作り出し、受け止める。
バリンッ
グレイさんの氷の盾ほどの強度はあったように感じたが、少女たちの攻撃が当たった瞬間、それは容易く砕け散った。
「オォっ!!・・・お?」
見事な連携技に思わず感嘆の声をあげそうになるが、思い止まる。その理由は、俺が想像していた連携技とは大きく違っていたからだ。
「どう!?シリル」
「いい連携だったでしょ?」
俺がリアクションに困っている最中、ウェンディとシェリアは得意気な表情で意見を求めてくる。なんて答えたらいいのだろうか・・・困るからやめてほしいんだけど・・・
「いい・・・とは思うんだけど・・・」
仲がいいだけあって二人の連携技は見事なものだと思う。しかし・・・
「合体魔法とかではないんだね?」
予想とは違っていたことは一応伝えておこうと思う。だって技なんて言われたら、すごい魔法を想像しちゃうじゃん。
「連
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