ガンダムW
1624話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かってる。俺達で仕留めるぞ」
綾子が通信を送ってきたのは、向こうのエアリーズ部隊が空に上がってこっちに飛んできたからだ。
その数、10機程。
連合軍に比べればエアリーズの比率は明らかに大きい。大きいが……それでも戦力の殆どがエアリーズのOZに比べれば、どうしたってその戦力は劣る。
「ん?」
だが、そのエアリーズの様子に疑問を感じた。
空に上がったのはいいものの、こっちに向かって本気で攻撃してくるようには見えないのだ。
密集しないというのは、ドーバーガンの威力を警戒しているのだろうと分かるが、それでも空に上がりながらも一定以上こっちとの距離を縮めないというのは……どうなっている?
多少疑問を覚えるが、今はとにかくエアリーズを撃破してしまうのが先だろう。
向こうが何を企んでいようが、その戦力がなくなってしまえば、それは意味がないのだから。
「綾子」
『ええ』
その短い言葉だけで意思疎通を完了し、ドーバーガンの砲口をエアリーズへと向ける。
数機が纏まっている訳ではないから、一撃で纏めて撃破という真似は出来ないが、それならそれでやりようはある。
ドーバーガンの出力を下げ、ビームライフルと同程度の威力へと変更する。
そしてトリガーを引き……真っ直ぐに飛んでいったビームは、当然のようにエアリーズを貫き、爆散させる。
何だ? 本当に何が目的でこんな真似をしてきたんだ?
そんな疑問を抱いてしまうのは、当然だろう。
向こうが何を考えているのか分からないが、それでもこちらとしてはドーバーガンを撃って、エアリーズを撃破していく。
綾子のトーラスも、トーラスカノンを使ってエアリーズを撃破していく。
……結果として、3分と経たないうちにエアリーズは全機が撃破されてしまった。
本当に、何を考えてこんな真似をしたんだ?
疑問を抱かずにはいられないのだが、そこまで考えて失敗したと気が付く。
そう言えば捕虜を取って尋問する予定だったんだよな。
『アクセル』
映像モニタに、綾子のジト目を向ける姿映し出される。
「あー、落ち着け。どうせエアリーズのパイロットは、この高度から落ちたんだし、死んでた可能性が高い」
『ふーん。まぁ、アクセルがそう言うのなら、そういう事にしておいてもいいけど』
ジト目を向けてくる綾子の言葉に視線を逸らしながら、地上に視線を向ける。
そこでは当然の如くガンダムによる蹂躙が行われていた。
元々用意されている戦力が少ない以上、ガンダムに勝てる筈もない。
ないと思うんだが……こうして待ち伏せていたのを考えると、意外に何か策が……いや、ないな。
こうして見ている限りだと、ただ一方的に蹂躙されているだけだ。
ここからどうやっても
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ