ガンダムW
1624話
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能性というのはまだ完全に消えた訳ではない。
MS輸送機はシャドウミラーにとって非常に重要な拠点であり、リラックス出来る場所だ。
そうである以上、出来るだけ戦闘に巻き込みたくはなかった。
『アクセル代表、基地と連絡が取れました。こちらが戦闘に参加したという話を聞き、兵士達の士気が上がっているようです』
「そうか、それは何よりだ」
連合軍にとって、シャドウミラーというのは外様の部隊ではあるが、最強の象徴でもある。
その上で、あの基地には気の良い面々が揃っており、シャドウミラーに対して友好的な存在だった。
そんな面子だけに、防衛戦をしている中でシャドウミラーが護衛にきてくれたというのは、思い切り士気を高めるのだろう。
『向こうは防衛戦に徹しているので、背後から敵を突き崩して欲しいと』
「それはこっちも望むところだ」
防衛戦をしている連中が壁の役割を果たしてくれるのであれば、俺達は背後から第3勢力の機体を破壊していき、壁に押しつけ、押し潰すのみだ。
そうしてシャドウミラーのMS部隊が待ち構えている第3勢力との距離を詰めていく。
可能であれば向こうも先制攻撃をしたかったのだろうが、こうして対峙している以上、それは無理だ。
だからこそ、こうして鉄壁の布陣を敷いて待ち構えているのだろう。
……いや、鉄壁の布陣だと思っているのは向こうだけか。
ぱっと見た限り、MSの数は50機程度しかいない。
勿論現在も基地で行われている防衛戦を考えると、もっと数は揃っているのだろうが……どのみち100機いたとしても、シャドウミラーを相手にするのは戦力不足だろう。
今までのOZとの戦いの情報は多少なりとも外部に流れている筈なんだが、向こうはその情報を持っていないのか?
ともあれ、こっちとしては戦うのに容易い相手というのは決して悪い事ではないのだが。
「全機、攻撃開始」
その言葉と共に、地上に降り立ったシェンロンガンダムとデスサイズが真っ直ぐ敵軍に向かって突っ込んでいく。
それを援護するように、トールギスからはドーバーガンが、トーラスからはトーラスカノンが放たれる。
勿論向こうも大人しくこっちが攻めるのを待っている訳ではなく、迎撃する為にトラゴスやリーオーからは次々に砲弾が飛んでくる。
だが……数が少ない。
連合軍のように密集して弾幕を張るのであればともかく、MS全てで50機程度しかいないのでは、弾幕と呼べるような弾幕ではない。
事実、シェンロンガンダムとデスサイズも向こうからの攻撃を全く関係ないとでも言いたげに無視して突っ込んでいく。
自分の機体に当たりそうな攻撃だけを、素早く回避していくその様子は、ガンダムのパイロットの本領発揮といったところか。
『アクセル』
「分
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