第3章:再会、繋がる絆
第92話「優しさの報酬」
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―――....そうですか。ですが、理解しておいてください。
―――........。
―――例えアンラ・マンユを滅した所で、貴女は....。
―――.......。
―――...死にます。生命を維持するジュエルシードの力が尽きて。
―――生命を...維持...。
―――半年もの間、何も口にせずに生きるなど、人間には不可能です。
―――そっか...それをジュエルシードが...。
―――魔力でコンディションを保っていました。貴女を助けるために。
―――それが、なくなると...。
―――一気に栄養失調を引き起こし、衰弱死します。
―――...だから、“死”を?
―――はい。
―――.....いいよ。それで、この状況を打破できるのなら。
―――...では、私たちも赴きましょう。
―――待って、どうすればいいの?
―――私が言わなくとも、ジュエルシードが教えてくれます。
―――え....?
―――...まぁ、自ずと分かる事です。急ぎましょう。
―――.....うん。
=優輝side=
綺麗な...どこまでも綺麗な光が、全てを包み込む。
僕らを呑み込まんとしていた“闇”の砲撃はその光を前に打ち消され、アンラ・マンユと呼ばれた“負”のエネルギーの集合体ですら消し去った。
「.....勝った....のか....?」
光が晴れ、何も肉眼で確認できなくなって静まり返った空間で、クロノがそう呟く。
『...魔力反応...消失!やったよ...やったよ皆!!』
「“闇”の力は感じない...確かに、消し去ったわね。」
エイミィさんと、椿の言葉に、ようやく“倒せた”という実感が湧いてくる。
他の皆も同様だったのか、一気に喜び始める。
「は、ぁ....っ....!」
〈...お疲れ様です。マスター。〉
「...うん...。やったんだ...私...。」
隣で今回の最大の功績者である司がへたり込みながらそういう。
「いっつつつつ....。」
〈しばらくは絶対安静ですね。マスター。〉
「だな...。」
僕は僕で、先程放った矢の一撃の反動による痛みに悶える。
まるで焼け爛れたような腕。...まぁ、身に余る力を放ったからな。
「...シャル。大丈夫か?」
〈.............。〉
弓の役割を果たしたシャルに声を
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