第2章:異分子の排除
第43話「システムU-D」
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ってるから、感情に訴えかけるような攻撃は意味ないよ!」
「近距離、遠距離の戦闘技術は?」
「高いとは言えない...けど、それを補って余りあるほどの物量だよ!」
移動しながらも、マドカが得た僅かな情報を頼りにどう動いていくか考えていく。
「...受け止めれないってほどではない?」
「ギリギリってとこかな...。遠距離は射撃と砲撃があって、射撃は受け止められる...でも、砲撃はダメージ覚悟でないと無理だよ。近距離も同じ。」
「そうか...。」
避けるのは必須だと、秋十は理解する。
「...でも、エグザミアの一番恐ろしい所は、そこじゃないんだ。」
「何...?」
「...圧倒的防御力。エネルギーを障壁にしているんだろうけど、それが堅すぎる...!」
それ以外であるならば、マドカはもっと善戦し、攻撃も当てていた。
それほどまでに、U-Dが張った障壁は強固だった。
ちなみに、マドカが当てれた数少ない攻撃は、全て障壁を避けた攻撃だった。
「エネルギーを斬る...それこそ、零落白夜のようなものなら有効だろうけど、それ以外はほとんど通じないと思った方がいいよ。」
「“水”も?」
“水”による斬撃なども無理なのか、簪が尋ねる。
「...完全に習得してあれば、或いは。」
「......。」
そうこうしている内に、ユーリがいる場所へ全員が辿り着く。
「っ....!」
「ユーリ....。」
そこには、魄翼による赤黒い羽に包まれたエグザミアの姿があった。
紫色の、エネルギーのようなものが揺らめき、エネルギーが蓄積している事がわかる。
「近距離は私と秋兄が主に担当するよ!セシリアと簪、シャルは遠距離をお願い!残りはラウラの指示に従って要所要所で援護!」
「「「「了解!」」」」
マドカの掛け声と共に、散開....するはずだった。
「っ...!マドカ!」
「まずい...!エネルギーの放出...!?」
マドカ達に気づいたU-Dは、蓄積していたエネルギーを収束させる。
そして、そのままマドカ達に向けて放った。
「っ....ワンオフアビリティ!“エクスカリバー”!!」
避けきれない。そう察したマドカは、相殺のためにワンオフアビリティを発動する。
SEを消費して極光を放つ事で、U-Dからの砲撃を相殺した。
「ぐっ....!まさか、既にあそこまでエネルギーが蓄積してたなんて...!」
「っ、散開!!」
相殺した代償として、マドカのSEは既に三分の一を下回っている。
先ほどの戦いの分も引きずっているからだ。
すぐさまラウラの声と共に全員がその場からばらけるように動き出す。
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