暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第43話「システムU-D」
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ザミアが近付く者を潰しているだけにすぎん。黙らせればそれだけで解決する。」

 シュテルとディアーチェがそういう。
 とてもシンプルな方法で、難しく考える必要はないが...。

「...しかし、その“倒す”というのが困難です。」

「なに...?」

「...私が途中から相手してたんだけど、本来ユーリの武装はSEを消費するものばかり。零落白夜程ではないにしろ、“魄翼”って武装もSEを消費するよ。...でも、ずっとSEを消費し続けるのにも関わらず、全然出力が変わらないんだよ。」

 “まるで、SEが減っていないかのように”というマドカ。
 また、消費しているのも確かで、マドカも何太刀か浴びせていたのだ。
 それにも関わらず、動きは全く衰えていなかった。

「エグザミアのワンオフだねぇ。今まで発現していなかったから詳しくは分からないけど、能力としてはSEの回復って所かな。紅椿と似てるね。」

「...いや、知らないですけど。」

「あれ?言ってなかったっけ?あ、言ってなかったね!」

 初耳な箒に、束はいつものテンションでそういう。
 真剣な雰囲気なのに場違いなため、千冬は顔を顰める。

「束...。」

「...わかってるよ。ゆーちゃんは私にとっても大事な子。まーちゃんでも敵わない強さを今は持っているけど、それは一対一での話だよ。」

「.....それは、つまり...。」

 一対一ではなく、それ以外ならば。
 そう言外に言う束に、秋十は気づく。

「福音と違って高速で動いている訳でもない。なら、複数人で止めに行けばいいんだよ。」

「...そうは簡単に言うけどさ、どうやって倒すの?」

 SEを回復されるという事は、そう簡単には倒せない。
 操縦者が気絶しても勝てるのがISだが、ISの意志が動かしていれば話は別だ。

「んー...説得?」

「いや、どうやって...。」

「じゃあ、SEの回復の隙を与えない、もしくはそれを上回る攻撃力で、だね。」

 あっさりという束だが、それでも難しい事である。
 福音と同じく零落白夜が有効に思えるが、速いのとSE回復は異なる。

「...でも、そう悠長に考えてはいられないよ。」

「なに...?」

 片手間で何かを操作しながら束がいい、千冬がそれを訝しむ。

「コアネットワークから知ったけど、エグザミアのワンオフの名前は“砕けえぬ闇”。闇属性がある原因だね。効果は...際限のないSEの回復。無限に湧き出てくるって感じかな。」

「ちょっ...!?何それチートじゃない!?」

 あまりに反則的な効果に、鈴が思わずそういう。

「当然、デメリットもあるよ。」

「...それは一体?」

「際限の
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