暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第43話「システムU-D」
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いる。
 ユーリが今まで使っていなかった分、大量に蓄えられているため、シュテルやディアーチェでもISを相手にすることは可能だった。

「【....単一仕様(ワンオフ・アビリティー)、“砕けえぬ闇(アンブレイカブル・ダーク)”。】」

「っ....!?」

 U-Dがそう呟いた瞬間、接近され、魄翼を振るわれる。
 それを辛うじて躱すシュテルとディアーチェだが...。

「“パイロシューター”!」

「馬鹿な!?あれほどのエネルギーを使って、なお...!?」

 追撃として放たれたエネルギー弾に、戦慄する。
 咄嗟にシュテルが相殺したが、明らかにSEの残量を考慮していなかったのだ。

単一仕様(ワンオフ・アビリティー)か...!」

「そのようですね...!」

 明らかにSEを大幅に消費する行動なのにも関わらず、攻撃の苛烈さは変わらない。
 その事から、単一仕様による特殊効果の恩恵だと二人は確信する。

「【....AI、邪魔をするな。】」

「ふん。それは聞けぬな。」

「正直、織斑一夏を助ける気はありませんが...それでも、ユーリに人殺しはさせません。」

 U-Dの言葉をきっぱり断り、対峙するシュテルとディアーチェ。

「【そうか。ならば...。】」

「っ、来るぞ!」

「.....!」

「【堕ちろ。】」

 魄翼が振るわれ、それを二人は躱す。
 しかし、体長の差もあり、すぐさま振るわれた二撃目に吹き飛ばされてしまう。

「ぁあ...っ!?」

「ぐ、ぅ...!」

 空中で体勢を立て直し、追撃を対処しようとする。
 予想通り追撃してきたので、二人はそれを避けようとして...。

     ギィイイン!

「っ....!」

 駆け付けたマドカによって助けられた。

「シュテるん!王様!」

「レヴィ!...間に合ったか...!」

 数瞬遅れてレヴィも駆け付け、間に合ったのだとディアーチェは安堵する。

「なんでユーリが...!?」

「アレはユーリではありません。U-D...エグザミアの意思です。」

「エグザミアの...!」

 さらに秋十とラウラも合流し、なぜユーリが暴走しているのかを簡単に聞く。

「はぁあっ!」

     ギィイイン!

「っ....!」

 マドカが魄翼を弾き、ラウラが射撃で間合いを取らせる。

「桜さんとアイツは!?」

「どちらも海に落ちました!また、福音もです!それと、密漁船が...。」

「っ....!」

 マドカはすぐに状況を判断し、今取るべき行動を選ぶ。
 秋十とラウラもすぐに動けるように身構える。

「...シュテル達チヴィ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ