第73話 零
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グルを付けており、無数のケーブルが一つ一つのサーバーに蜘蛛の巣の繋げられている。
誉望万化(よぼうばんか)
学園都市の暗部組織『スクール』のメンバー。
特殊なゴーグルがトレードマーク。
念動能力(サイコキネシス)を操る大能力者(レベル4)。
ゴーグルは情報の分析?抜き取り?転写などをこなす一方、能力のスイッチの役目もはたす。これにより彼は念動能力を応用した発火?無音化?透明化?電子操作などの多彩な力を包括的に扱うことができる。
「しゃりんがん?」
男は正気のない目でゴーグルに付随した通話機能を用いて誰かと会話しているようである。
椅子に座り指と指を退屈なのか面倒事からの逃避行動か絡ませて数秒おきに位置を変えている。
『ええ、他者の能力をコピーしたり少し先の未来を見渡せる眼よ。学園都市の科学者の間ではこの眼を培養して実験を繰り返しているらしいわ』
「......あの第1位をやった奴が持っていた」
男の目の前にあるモニターは二分割されて片方にレベルアッパー時に出現したAIMバーストを眼で黙らせている映像。
もう一方は、まさかの大番狂わせの学園都市第1位に渾身の一撃を負わせている映像だ。
どちらも画素数は少なく処理落ちを何度もしているが眼が所有者の頭の動きに合わせて綺麗に紅い光の余韻が一筋となって生き物のように自由に泳いでいる。
『ええ、そして今回の祭りに私たちも参加する事になったわよ。この眼を取引に持って来た奴は標的との戦闘がメインらしいからね』
「それは確かな筋の情報なんすか?」
『さあ?あくまで『協力者』って人物からの情報らしいから鵜呑みにしないで調べるしかないでしょ。裏取りは任せるから当たって頂戴』
通話が一方的に切られると男は静かに溜息を吐き出した。
今回は現第1位の赤髪の人物についての調査だったが今の瞬間から『しゃりんがん』というどこから取っ掛かりを付けて良いか分からない代物がプラスされたからだ。
自身の念能力の出力を上げるとサーバー内に保管されている情報へのアクセス権を強引に取得し、先ほどの情報を検索に掛けて不要なものを振るいにかけた。
セキュリティランク
A~Dの全情報よりしゃりんがん及び付随する能力と関連する会話を抽出
『十三件あります』
機械の合成音声から振るい終わった情報が目の前のモニターに分割されて画面下部から出現していく。
「何かの研究資料みたいだが......サソリ、影十尾計画、クローンマダラ?」
******
学園都市第5位 食蜂操祈(しょくほうみさき)
学園都市最高の精神系能力者で『心理掌握(メンタルアウト)』の使い手。
リモコンで相手を操り、記憶を改竄する能力を持ち巨大な派閥を立ち上げている人物。
まだ派閥を立ち上げる
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