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とある科学の裏側世界(リバースワールド)
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ep.038 全ては途中式
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らかして、油断をしてた故に的場に"読み"で負けた戦い。 俺の独壇場において俺は負けた。 これは恥ずべきことだ。』

それから子規は二度と同じミスをしないように自身にある種の制限を設けた。
それは"力でゴリ押しをしない"、"計算で勝利を導き出す"というものだった。

子規はこんな時になって昔のことを思い出した。
studentでのにぎやかな日常で忘れていたものを思い出したのだ。

『俺の本当の名前は"影縫子規"じゃない。 本名も忘れちまったけどな....。 俺の本名は呪われたもの、過去にあった地獄のゲームで多くの命を奪ってしまった殺戮者の名前だ。 俺はその呪いから逃げた。』

しかし、その反面で別の呪いを受けた。
それは『死ぬまでゲームを続けなければならない』というものだった。
子規は"ゲーム"をしたいのではなく、続けることを強いられているのだ。

◆◆◆◆◆◆

ドンと大きな破壊音がして、玄関ホールの大きな扉がぶち破られる。
これも子規の予定通りだった。
このタイミングで本拠地に辿り着いたのは"神薙 悠持"、"桐崎飛鳥"、"騎城優斗"、"七草花夜"、"神薙仁"、"的場聖持"だ。

「無事か影縫!!」

悠持が先頭に立って突入した。
それに続いて飛鳥が飛び込む。

「あそこだ! あの感じはかなりの重傷だぞ!」

飛鳥はそう言うと、自身の形状を不死鳥(フェニックス)に変えて飛行してすぐさま子規の元に着く。

「無茶しやがって。」

飛鳥は能力で応急措置をしながら子規を叱る。
「任せろ」と言わんばかりの状態で本拠地に突撃した奴が次会った時に重傷を負っていればこんな反応になるのは当然だろう。

「急所はギリギリで外してあるんだけどな。」

子規は言い訳のように話す。
10発以上の弾丸をくらえばそれも関係なさそうだが。
子規の傷はどんどん消えていく。
体にめり込んだ弾丸は修復の過程で体から出される。
そして治療から僅か3分ほどで子規は全回復した。

ここで子規は1つの未来を予測した。
子規からすれば"ようやく"という感じだった。
しかし、確定ではない可能性のため発言を伏せた。

「お前はもう少し休んでろ。」

飛鳥が子規に言い付ける。
子規もそれに従うことにした。

玄関ホールからは合計で4つの道が繋がっていた。
子規の予想のもとではどこにもobjectの誰かが配置されているそうだ。

「俺は仁と進むことにする桐崎、騎城、七草には別の道を頼みたい。」

「いや。」

悠持の言葉を遮ったのは操作だった。
一同がその俊足に驚く。
鈴菜を抱きかかえて追い付いたのだから相当だ。

「1つは僕が行くよ。」

ここで鈴菜も目を覚ます。
鈴菜は操作に同
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