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提督はBarにいる。
山風のお悩み相談・その2
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・にんにく:2片

・オリーブオイル:大さじ1〜

・ホールトマト缶:1缶

・白ワイン:大さじ3

・ローリエ:1枚

・塩、黒胡椒:適量


 さてと、作っていこう。タコは食べ応えを重視してぶつ切り。玉ねぎは粗くみじん切りにしておき、にんにくは包丁の腹を使って潰しておく。今回はシンプルな材料で作ってるが、他にもナスやセロリなんかを追加して作っても美味しくなるぞ。ホールトマト缶は煮込みの汁のメインになるため、少し細かく潰しておく。

 圧力鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけ、香りが立ってきたらアンチョビを入れて木べら等で潰す。玉ねぎを加えて炒め、全体が透き通ってきたらタコを加えてサッとかき混ぜ、白ワインを振ってアルコールを飛ばす。

 ホールトマト、オリーブ、ローリエを加えたら蓋をして、加圧。メーカーや圧力鍋によって圧力の強さは変わるから時間は明言出来んが、大体圧が掛かるまでは強火、掛かったら弱火にして5分位は煮詰めよう。

 水をかけたりして圧を抜かずに自然に放圧して蓋が開けられるようになったら、蓋を取って中火で軽く煮詰める。味を見て、塩、胡椒で味を整えたら完成だ。

「特製タコのトマト煮込み。そのまんまでも美味いが、パンに乗せたりパスタを絡めても美味いぜ?」

 まぁ、パスタのレシピは別に用意してはあるんだが……。

「い、頂きます……!」

 大きくカットされたタコの足に、フォークを刺す。特に抵抗もなくスルリと突き刺さり、柔らかく煮上がっている事を証明してくれる。一口頬張ればタコの旨味とトマトの酸味、玉ねぎの甘味が一緒にやって来る。そこににんにくのガツンとしたアクセントが加わり、もっと寄越せと胃袋を刺激してくる。あぁ、白ワイン飲みてぇ。

「と、とっても美味しいです……!」

「そうかそうか、そりゃあ良かった。じゃあお次はタコのキムチ煮を……」

 そんな会話を交わしていると、店のドアベルがカランカラン、と音を立てた。

「あら?山風じゃない。貴女も飲みに来てたの?」

「い、五十鈴さん……こんばんわ」

 まさかのブッキング。山風を必要以上に構ってくるという一人、五十鈴が客としてやって来た。

「マスター、今日のオススメは?」

「今日は……タコの活きのいいのが入ってな。今からちょうどそいつをキムチ煮込みにする所だったんだ」

「あら、いいじゃない♪じゃあそれと……マッコリを貰うわ」

「……あいよ」

 やれやれ、変な事にならなきゃいいが。
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