249部分:壊れぬものその一
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ヴェルトマーの炎の紋章と数点の絵が飾られているだけであった。
その絵は彼の父ヴィクトル公と母シギュン、そして幼いアルヴィスの三人が並んだもの、異母弟アゼルと自身が礼装で微笑みながら立っているもの、自身の妻であり母でもあったディアドラが幼い我が子達をその胸の中に抱いて座っているもの、その三つであった。
「・・・・・・・・・」
セリス達は三点の絵を見てシアルフィ城でセリスとの一騎打ちの末倒れたアルヴィスに思いをやった。
どれも彼が失ってしまったものだ。だが例え失ってしまったものでも忘れられない何時までも愛しいものもある。決して戻らぬものでも。
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