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転生とらぶる
ガンダムW
1623話
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と思うんだけどな」
「向こうに合わせて、無駄な体力を使う必要もないさ」

 実際問題、MS輸送機の索敵範囲に入ってからエアリーズのチェーンライフルの射程内に入るまでは相応の時間がある。
 向こうがそれを無視して突っ込んで来るのであれば、こちらとしてもすぐに出撃はするつもりだったのは間違いない。
 ……ドーバーガンとは言わないが、トーラスカノンくらいの武装は装備してもいいかもしれないな。
 ガンダニュウム合金はそんなに量がないので、それを装甲に使うという選択肢はないが、トーラスカノンならある程度連合軍にもあるだろうし……最悪、空間倉庫の中にあるバルジにも置かれている筈だ。
 まぁ、MS輸送機がトーラスカノンの衝撃に耐えられるかどうかをしっかりと確認しておく必要はあるだろうが。
 トーラスカノンはあの威力だけに、機体の方にも相応の衝撃がある。
 だが、トーラスの場合はトーラスカノンという名前の通り、トーラスが使う事を前提として機体も武器も設計されていた。
 だからこそ、その衝撃も殆どなかったんだが……
 まぁ、MS輸送機の大きさを考えれば、多分大丈夫だと思うんだが。

「今回の件、しっかりと向こうの兵士を捕虜にして、何を考えているのか調べる必要があるな」
「……まあ、アクセルが言いたい事は分かる。けど、大人しく従うと思うか?」
「捕虜の尋問は凛に任せればいいだろ」

 疑問を投げ掛けたデュオだったが、あっさりと俺が告げると意表を突かれた表情を浮かべる。
 まぁ、その気持ちは分からないでもない。
 凛が色々と優秀なのは身に染みて分かっているだろうが、事務職として優秀なのと、尋問官として優秀なのは全く話が違うのだから。
 ……だが、それはあくまでも一般の認識であり、魔術を使う凛の能力を考えれば、この件について特に問題なく情報を引き出せる筈だった。
 唯一の難点としては、魔術を使う現場を誰にも見せる事が出来ない事。
 つまり、録画とかそういうのが出来ず、尋問をする際に連合軍の軍人を同席させられないって事か。
 そうなると、当然その情報の真偽が疑われる事になる。
 ……ああ、でもこれ以降は素直に喋るようにと暗示の類を掛けて貰えれば問題はないのか?
 そうだな、あっさりと凛だけで情報を引き出すよりは、そうした方がいいか。

「凛にそんな能力があるのかよ?」
「ある。……だから、あまり凛を怒らせない方がいいぞ?」
「俺は寧ろ、いつも凛にからかわれている方なんだが……」

 貧乏性と言うべきか、貧乏くじと言うべきか……ともあれ、最近最も凛にからかわれ、いぢめられているデュオが何とも言えない表情になる。
 その気持ちは分からないでもないが、スルーさせて貰う事にしよう。

「機体の整備の方はどうなってる?」

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