『Signal』
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あの時の残酷な光景がまだ残ってる。
瞼を閉じる度、其処に現れる。
フラッシュバックに襲われてる場合じゃない。
耳の奥から聞こえるあの音。
心臓に響く振動。
一瞬にして塵となった命。
孤独な闇に覆われた。
厚いコンクリに囲まれた地下室。
震えてた手はもう冷たくなって動かない。
誰も踏み込めない処。
誰も助けられない...。
矛盾しかない現実。
そんな最中で生きなきゃならない。
存在してる意味すら解らず。
綺麗事ばかりの汚い社会にうんざり。
本当に正しい事は教えてくれない。
渦まく思念は真っ黒なまま変わらない。
僅かに感じた意志。
間違いじゃなければ君とシンクロした筈。
誰が否定しても変わらない。
根っこは腐ったまま。
人間所詮簡単に更正しない。
さぁ君と僕の旅に出よう。
目的が同じなら躊躇うことは何もない。
思い切り、思う存分ヤろう。
血が騒ぎ出したなら其の時が合図。
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