第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
Change4:駒王学園決戦〜The power of the reached knight〜
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かしそうな表情を浮かべた。
「僕は……僕はッ!……ずっと、ずっと思っていたんだ……。僕が、僕だけが生きていいのか?僕よりも大きな夢を持った仲間だっていた。僕だけが平和な暮らしをしていいのかって…」
そうか木場はずっと悩んでいたんだな。みんなを犠牲にして、そして自分だけが平和な暮らしをしているこがいいのかって…。
すると光で形成された霊魂の少年が何かを言っている。俺には読唇術なんて持ってないからわからない。
すると朱乃さんが俺たちにわかるように代弁してくれた 。
「『自分達のことはいい。君だけでも生きてくれ』。彼らはそう言ったのです」
それが伝わったのか、木場の両眼から涙が溢れる。
そして木場の周りの人型の霊魂がまるで歌うかのように口を動かしその歌が俺たちに聞こえてきた。
「――聖歌」
アーシアがそう呟いた。
彼らは歌っている聖歌を…。木場も涙を流しながら聖歌を口ずさんでいた。
こんなバカな俺にでもわかる。この歌は木場たちが苦しい実験で唯一の希望。
そして過酷な生活で手に入れたただひとつの生きる糧。
それを歌う木場と彼らは泣きながらそして懐かしむように歌っていた。
「あ、あれは…ッ!!」
木場の周りにいた人型の霊魂が青白く輝きだしその光を中心に眩しくなっていく。
『大丈夫』
理由はわからない。だけどなぜか彼らの声が聞こえる。
『僕らは、独りだけでは駄目だった――』
『私たちでは聖剣を扱える因子は足りなかった――けど―――』
『けれど、皆が集まれば、きっと大丈夫だよ―――』
部長とアーシアから以前、聞いたことがある。
悪魔は聖歌を聴けば苦しむと。
だが今この場に様々な力が漂っている力の聖なのかまったく苦しくない、いやむしろ俺たちの心までに暖かい気持ちが流れ込んできた。
そして俺やほかの皆も自然と目から涙がでていた。
『聖剣を受け入れよう――』
『怖くないよ――』
『たとえ、神がいなくとも――』
『神が見ていなくたって――』
『僕たちの心はいつだって――』
「『ひとつだ』」
彼らの霊魂がやさしい光となって木場に降り注いでいる。
そしてその光が木場をやさしく抱くように包んだ。
『あの『騎士』は至った』
何だよこんな感動的な場面で何に至ったんだよ!!
『神 器は本来所有者の想い、願い、欲を勝てに成長していく。だが神器にはそれとは別に新たなる領域が存在する。所有者の想いが、願い、欲それぞれがこの世界に漂っている『流れ』に逆らうほど劇的な変化をしたとき神器は至る』
そしてドライグは楽しそうな声で言う。
『それがあ
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