提督はBarにいる×たんぺい編・その2
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
その為である。最近ではその歯応えに着目して寒天でゼリーを作ったりする事もあるが。
「ふ〜ん、まぁウチはあんまし興味ないし、別にええわ」
ええんかい!と心の中で突っ込んでおいた。さて、気を取り直して何か作るとしよう。じゃあ今度は目先を変えて、ところてんの親戚である寒天を使ってデザートでも作ろうか。
《オトナの味!梅酒寒天》
・水:100cc
・粉寒天:小さじ1/2(又は棒寒天2.5g)
・梅酒:150cc
・浸けてある梅の実:お好みで
・砂糖:お好みで
そもそも寒天ってのはところてんを寒干し……つまり凍結乾燥させた元は同じ物だ。作り方は結構簡単、水を沸かして粉寒天を溶かす。粉寒天が無い場合は棒寒天でもいいが、その場合は溶けやすいように細かく刻んでからの方がいいぞ。
火を切って冷めきる前に常温の梅酒を加え、一旦味見。甘味が足りなければ砂糖を足して溶かし、器に入れて冷やし固めれば完成。お好みで梅酒に浸けていた梅の実を刻むか丸のまま中に入れても美味いぞ。
「はいよ、大人用スイーツ『梅酒寒天』だ」
頬張れば梅酒の甘味と酸味が舌に襲来、それに爽やかな香りが鼻に抜ける。……勿論、アルコールが残るから運転前等に食べるのはいかんぞ?
「かぁ〜、洒落とるなぁ」
「この鎮守府の娘達はこんな物を毎日食べてるんですかっ!?」
そんなのズルい、とでも言いたげな表情の羽黒。
「まぁ、ウチの店に来て金さえ払えばな」
そこは商売。材料費やら光熱費、それに俺の人件費もある。そういう所はシビアなんだ、ウチは。
「ず、ズルいです……」
「そう言われてもなぁ」
俺の料理は我流だし、それで満足させられてるってのはありがたい事だが、他の鎮守府に出張してまで振るうような腕前は無いと思っている。
「いっその事自分で覚えたらどうだい?その方が提督を喜ばせられるんじゃないか?」
「ふえっ!?」
俺にそう言われて真っ赤になる羽黒。
「俺もその方が嬉しいかな」
ほら、黒野大佐もそう言ってるぞ?
「が……がんばりますっ!」
初々しいねぇ、全く。そんな2人をニヤつきながら眺める黒潮。
「……お前さんはアピールしなくていいのか?」
「あ〜、ええねんええねん。ウチは四六時中くっついてんの苦手やし、2号さんポジがちょうどええんや」
成る程、至近距離で支える羽黒にそれを支援する黒潮か。この3人はこれでバランスが取れてる、ってワケか。
「それよりマスター、なんや甘いモンとコーヒー欲しゅうなったわ。超特急で作ってんか?」
「……あいよ」
《バリエーション様々!寒天スイーツ》
(カルピス寒天)
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ