提督はBarにいる×たんぺい編・その1
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
黒いものじゃないといけない呪いなの?寧ろその軍装が呪われてて黒い物しか受け付けない身体になっちゃったの?……とか思ってたら名前も本名。血統だったぜ畜生。そして嫁艦2人が何で言い争っているかと言えば、
『ところてんに何をかけるか?』
である。夏の暑い日のお供、ところてん。おやつに食べるもよし、涼しげな肴とするもよし。しかしところてんというのは無色透明がデフォルト。真っ黒大好き黒野大佐のお気に召さないのでは?と思ったが、かける物の定番が黒かったね、そういえば。そして関東系の羽黒は酢醤油を、根っからの関西人である黒潮は黒蜜をそれぞれプッシュしている、というワケか。そしてこんな不毛な争いが毎日のように繰り広げられているらしく、間に挟まれた黒野大佐の顔にはありありと疲労の色が伺える。下手すると顔にちっちゃく『たしゅけて……』って書いてあったかもしんない。仕方ねぇ、助け船を出してやるとしますか。
「あ〜、お嬢さんがた。ウチの店は喧嘩はご法度、幾らこっちがお招きした客人だからと言って例外は無いんだがね?」
「何やと!そっちが呼びつけておいてその態度はないんやないの!?」
真っ向から噛み付いて来たのは黒潮。成る程、大阪の気の強いネーチャンって感じだな、正に。
「郷に入っては郷に従え、って言葉があるだろ?お嬢ちゃん。ましてやここは自分の家じゃねぇんだ、そこのルールには従うモンだと思うが?」
こちらに身を乗り出して来た黒潮の顔面を、右手で鷲掴みにする。力を籠めるとミシミシと頭蓋骨が軋む音がする。ダメージを与えるつもりは無い、軽い脅しだ。そのまま力づくで椅子に座らせると、放心状態というか少し青冷めているようにも見える……少しやり過ぎたか。
「すいません、ウチの部下が粗相を」
「いやいや、呼びつけたのはこっちだからな。黒潮の反応も尤もだ」
さて、騒ぎは一旦収まったが、この調子ではすぐに再燃するだろう。なら、ところてんに黒ではない物も合う、ということを教えてやればいいか。我ながらナイスアイディア。
「まぁ、ところてんにゃ黒蜜と酢醤油ってのが定番だがね。それ以外にも美味い食べ方はあるんだぞ?」
俺がそう言うと3人はキョトンとしている。さぁて、ここからが俺の本領発揮だ。
まずはところてんで簡単に作れる、ツマミを2つご紹介。……何?『ところてんはそのままでもツマミになるだろ』だと?一手間加えて更に美味しくするんだ、文句はねぇだろ?
《腸内のデトックスに!ところてん納豆》
・ところてん:300g
・納豆:1パック
・卵:1個
・醤油:適量
・マヨネーズ:小さじ1/2
※ねぎ、大葉、辛子等はお好みで。
ところてんはザルにあけ、水気を切る。別
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ