ガンダムW
1622話
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うにかなると思うか?」
『う゛っ! ……そ、そう言われれば……あいつが死ぬようなところが想像出来ねえ』
「だろ? ただ、自分が襲われているのに俺達が助けに来なかったと知ったら、かなり怒るのは間違いない。だからさっさと戻るぞ」
そう言いはするものの、実際に凛の事を心配していないかと言えば、否だ。
凛の力……魔術を考えれば、恐らくどうとでもなるのは間違いない。
だがらと言って全く心配していないかと言えば、答えは否なのだ。
「とにかく、OZの水中用MS部隊には壊滅……とまではいかないが、それでも大きなダメージを与える事が出来た。出来れば壊滅させたかったが、今は仕方がないだろう」
アレックスが乗っているだろうキャンサーを逃したのは痛かったな。
出来ればあそこで仕留めておきたかったんだが……まぁ、その代わりに水中用MS部隊は大きな被害を受けたのだ。
あれを立て直すには相応の時間が必要になるだろう。
完全に安心するのはまだ早いが、それでも数時間、数日、もしく数週間は安心だと思う。
いや、数週間は安心出来ないか?
OZは元々精鋭揃いだ。ある程度の技量の持ち主を集めようと思えば、そう難しい話ではないだろう。
MSの方も、ロームフェラ財団の財力を考えれば、調達するのは難しい話ではない。
となると……最短ではやっぱり数日程度で安心出来る時間は終わるか?
連合軍みたいに、色々といらない手続きを必要としているとかになってくれればいいんだが。
ロームフェラ財団なのだから、その手の手続きにも伝統的に……無理か?
『そうだな。ま、ここで大人しくしてて凛にネチネチ言われるのは嫌だし、さっさと行こうぜ』
『異論はない』
デュオの言葉に、五飛までもが即座に頷く。
まぁ、デュオが来る前は五飛も結構凛にからかわれてたからな。
そういう意味では、寧ろシャドウミラーに所属したばかりのデュオより、五飛の方が凛を……あかいあくまと呼ばれた女の本性を知っていてもおかしくはない。
恋人の俺もまた、早く戻るという言葉には当然異論はない。
凛は一旦拗ねると機嫌を直すのが大変なんだよな。
前にもちょっとしたプレイを……凛が恥ずかしがってしなかったような行為をした時には拗ねて、ガンドが大量に飛んでくる羽目になったし。
ともあれ、凛はあまり怒らせない方がいいというのは、ここにいる全員の一致した意見だった。
そうして意見が一致した後、俺達はすぐに水中から上がってMS輸送機へと向かう。
出来れば海水を洗い流してからMS輸送機に乗りたかったんだが、今はそんな時間はない。
MS輸送機の格納庫は、整備員に……そして向こうの基地から人員を借りて頑張って貰う事にしよう。
機体の洗浄は、向こうに戻ってからだな。
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