ガンダムW
1622話
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『……申し訳ありません。上からの指示を貰って、対処する予定です。アクセル代表達は、MS輸送機の方に戻って下さい』
「分かった、頼む」
そう告げ、通信を切り……一応、といった風に五飛とデュオに通信を送る。
「そっちは無事……だというのは分かりきってるから聞かないが、敵部隊はどうした?」
『殆ど倒したが、幾らか逃げられたな』
『あー、悪い。こっちも同じくだ。陸上ならともかく、海中でOZの新型を相手にするってのはちょっとな。せめてこっちに攻撃してくるんならともかく、全員がバラバラに逃げるしよ』
五飛とデュオも、どうやら俺と同じような目に遭ったらしい。
……水中用MS部隊、ここで捕り逃がしたのが後で大きな傷にならないといいんだけどな。
「分かった、MS輸送機に戻れ。俺達は至急基地に戻るぞ」
『はぁ!? 何でそんなに急いでるんだよ』
その言葉に、そう言えばサリィの通信を聞いたのは俺だけだったと思い出す。
「俺達が拠点にしている基地が、例の所属不明勢力に襲われているらしい」
『何だと?』
こちらはデュオではなく、五飛の鋭い声。
「まるでタイミングを計ったかのように襲ってきた事を考えると、もしかしたらOZはその所属不明の勢力……第3勢力と手を組んだのかもしれないな」
『おい、ちょっと待てよ。その第3勢力ってのは最初にOZの基地を攻撃したんだろ? なのに、何でOZと手を組んでるんだよ?』
「さあな、これは状況証拠から考えた、俺の予想でしかない。もしかしたら、実は単なる偶然の可能性もある。ただ……第3勢力としては、結構上手い選択だと思うけどな」
『そうだな。最初に自分達がOZの基地を陥落させることが出来るだけの力があると見せつけ、その後に交渉。……現状で連合軍に対して形勢不利なOZとしては、基地を陥落させられたという事で思うところがあっても、その交渉を引き受けざるを得ない』
「そうなるな」
五飛の言葉に頷きを返す。
ただ、OZの場合は自分達がエリートだと高いプライドを持っている者が多い。
そのプライドを叩き潰した連中と手を組んだ事に暴発する可能性というのは、十分あるだろうが。
寧ろ連合軍としては、OZと第3勢力の間で戦いが起きるというのは大歓迎だろう。
どちらも敵である以上、寧ろ好きなだけ争って欲しいと思うのは当然だった。
まぁ、OZの方でも末端の兵士はともかく、上の方は情勢を読んでそんな真似はしないだろうが。
『何だか、色々と目茶苦茶になってきたな。まぁ、話は分かった。ならさっさと帰ろうぜ。アクセルも凛が心配だろうし?』
最後はどこかからかうような視線を俺に向けてくるデュオ。
だが、それに対して俺は軽く肩を竦める。
「凛がMSに襲われた程度でど
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