暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1622話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「だから気にするなって言ってるだろ。それでだ。向こうの基地が襲われているってのは本当か?」
『はい、間違いのない事実です。それもOZの基地を襲った所属不明勢力だと思われます』
「何でそれが分かる? 別にOZではないと宣言した訳でもないだろ?」

 リーオーや、ましてやトラゴスを使う事は少ないOZだが、皆無という訳ではない。
 事実、原作でもOZはマグアナック隊が拠点としている砂漠の街を攻撃する時にトラゴスを使っていたし。
 勿論主力が空戦MSのエアリーズだというのは、間違いのない事実なのだが。

『こちらにも色々と情報網はあるという事です。特に現在のOZが押されている状況下では』
「……なるほど」

 その言葉で理解出来た。
 恐らくOZが連合軍にスパイを潜入させてるように、連合軍もOZにスパイを潜入させているのだろう。
 勿論それは以前から行われていたが、宇宙ではバルジが……地球上でも物量でOZの思い通りに戦いを進められないのであれば、OZを見限る者も出てくる。
 プライドの高いOZの兵士だが、全員がOZに……トレーズに忠誠を誓っている訳ではない。
 将来的にOZが負けると考えれば、連合軍に内通する事を考える奴が出て来てもおかしな話ではなかった。

「情報源は聞かないが、それは確実だと思っていいんだな?」
『はい。OZでないのは確定です。そうなると、連合軍の部隊が裏切ったのか、それともOZの基地を攻略した所属不明勢力……いえ、第3勢力か』

 ……さて、問題はこれからどうするかだ。
 取りあえず俺と戦ったMS部隊はかなり撃墜されて戦力が大幅に減った。
 五飛とデュオの方はどうなったのか分からないが、この程度の戦力を相手にガンダムとそのパイロットの心配するのは馬鹿らしい。
 だとすれば……

「サリィ、基地の方の攻撃はどうなっている? こっちにかなりの戦力が来たが……」
『問題ありません。綾子が空中から攻撃して何機か撃破して、残った敵は追い払う事に成功しました』
「……そうか。なら、もうこの基地は安全だと考えてもいいんだな?」

 その言葉で俺が何を考えているのかを理解したのだろう。
 サリィは真面目な表情のまま頷きを返す。

『はい。ですが、この基地としては……』
「分かってる。襲われたばかりだから、俺達を帰したくはないんだろ?」

 この基地の司令官……いや、基地の軍人の大多数に言える事だろうが、OZの水中MS部隊に攻撃を受けたのだ。
 いや、これが普通のMS部隊であれば、そこまで恐れるような事はなかっただろう。
 だが、この部隊は降伏をしても受け入れず殲滅するような者達である以上、そんな相手に襲われた直後にその部隊に対して大ダメージを与えた俺達を放り出す訳にもいかない。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ