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NARUTO日向ネジ短篇
【面影の先に見えたもの】
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確かな繋がりを持った“家族”になれるの。まだ、先の話になるかもしれないけど……私とナルト君が子供を授かれば、ネジ兄さんの血だって受け継いだ子が生まれるんだよ」


 オレとヒナタが結婚すれば、ネジはオレのアニキになって、ネジがオレの家族になって、ネジの血を受け継いだ子供が生まれる……!?

オレはちょっとした興奮を覚えながら、ヒナタの言葉を自分の中で反芻した。

そうか……ネジはヒナタとオレの為に死んじまったけど、だからこそオレとヒナタで受け継いでやれるんだ。ネジの生きた証を───




 そうしてオレとヒナタは結婚して、二人の子宝に恵まれた。

ネジの名に由来したボルトは、見た感じは確かにオレに似てっけど、性格はどっちかっつうと下忍の頃のぶっきらぼうなネジみてぇな気がする。


ネジが好きだった花の名に因んだヒマワリは、ヒナタによく似てすげぇ可愛い。

但し怒らすと、白眼になって強烈な柔拳放ってくるとこは、ネジみてぇに天才としか言いようがねぇってばよ……


 ボルトとヒマワリの中に、確かにネジの血も受け継がれてる。

オレはそう思うだけで、ネジをとても近くに感じられる。

目に見えなくても、きっといつだって、近くで見守ってくれてるよな。


……ネジはずっと若いままで、オレの方が年齢的にかなり上になっても、ネジの義弟である事に変わりねぇから。

オレはお前と“家族”として繋がれて、誇りに思うってばよ。本当にありがとう、ネジ───



《終》


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