33話「ロリへの愛は世界を救うか?D〜ロシア軍の罠〜」
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に届く長射程の砲弾による火力戦とかリスキーすぎて、アホじゃないとやらないし、そうなると……恐ろしく短い射程の砲弾による攻撃だろうか?
ロシア製の兵器の利点を丸ごと消してしまうような酷い組み合わせだが、周囲に鉄の塊をバラまく榴弾なら命中率が良いだろう。
ドォーン!ドォーン!ドォーン!
砲弾が発射する音が響いた。嫌な予想は中途半端な形で当たっていたようである。
前方の空間から砲弾が空高く飛び上がり、俺たちがいる真上へとやってきて――空中で破裂した。大量の鉄の矢を搭載した榴弾だ。貫通力が高いから、装甲車両でも辛すぎる。呪文の詠唱も間に合わない。無数の鉄の矢が恐ろしい勢いで向かってくる。この装甲車両は上部の装甲は薄そうだから、余裕で貫通するだろう。俺に出来る事は――
「車ごと凍らせろぉー!」白真珠に命じるだけだ。
「えいやっー!」躊躇なく白真珠は魔氷剣を装甲車の屋根へと突き刺し、大きな氷の塊の中へと、俺たちを閉じ込める。鉄の矢はグサッグサッと氷へと突き刺さり――最悪な事が起きた。
「空に……矢が刺さってる……」
……榴弾は360度、全ての方向へと破片や矢をバラまく兵器だ。ダンジョン世界は横に広がって大きいのだが、場所によっては50m上くらいに、食の神の体の一部があったりする。
この食の神は――攻撃されたら反撃を行う化物だ。激怒している最中は擬態行為をやめ、全身を真っ赤に光らせて敵を襲う。
偽物の空は消え、真っ赤な大量のおぞましい触手が堕ちてきた。正直、魔族とか、魔王とか、そんな奴らよりやばい。魔王をラスボスとするならば――食の神クッキングマスターは裏ボスともいえる最凶の存在なのである。
「なんか落ちてきましたよぉー!お師様ぁー!?」
俺たちがいるダンジョン世界は――この化物の巨大な胃袋の中に過ぎない。
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(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)物騒すぎるだろ!?このダンジョン世界!?
(´・ω・`)核爆弾使ったら、その場にいる全員ごとむしゃーむしゃーの刑じゃよ
(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)(長射程の武器、使い辛いにもほどがある世界だな……)
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