暁 〜小説投稿サイト〜
吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
32話「ロリへの愛は世界を救うか?C〜ロシア軍VS俺〜」
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「なるほど……現状維持をすればいいんですね?」

「ああ、そうだ。相手は教本通りに動くアホだ。もう大声出して慌てる必要すらないぞ、うん。運転しながらブラドさんと合流できるかどうか、ドナルド先輩と電話できる余裕すらありそうだ」

「分かりましたっ!頑張って氷を作りますっ!」

白真珠がそう言って、車の窓から腕を出し、魔氷剣で氷を作りまくってくれた。この場で一番怖いのは車両をぶっ壊せる爆薬搭載した誘導兵器だが、魔力で出来た氷は、兵器の誘導機能を壊してくれる。
俺は落ち着いて、地雷代わりに爆裂弾をあちらこちらにばら撒きながら、携帯でドナルド先輩に連絡した。しばらくすると通信が繋がる。

「先輩ぃー!生きてますかぁー!」

『やぁ、トモヤ君、生きているかい?』

「生きてなかったら、これは心霊電話ですが何か!?」

『君は面白い事を言うねぇ……ところで何かようかい?あ、今のは妖怪と心霊電話ネタを掛けたジョークさ』

「ロシア軍っぽい奴らに攻撃されているんですけどぉー!そっちは無事ですかぁー!?」

『もちろん逃げ帰って、悪徳都市へと一直線だよ。どうやら向こうは白い装甲車を目印に僕らを探して攻撃しているようだから、別の車両に乗り換える事をオススメするね。途中で遭遇した白い車両が、ロシア軍の攻撃の巻き添えにあって大破してたよ』

「そういう事を俺に連絡してくださいよぉー!先輩ぃー!」

『いやブラドさんがね……囮は多い方が良いって言って、君たちへの連絡をするなって言ったのさ。すまないねぇ。ブラドさんがそっちにいる可能性があるとロシア軍が思い込むだけで、こっちに割かれる追っ手の数が激減して助かるよ』

「なんて酷い依頼人だ!?」

『まぁ、君なら何とかできるだろう?ここじゃ空軍もない、超遠距離攻撃もやり辛い、高位の冒険者は器を壊されても、魂だけの状態になっても魔法で抵抗できるしね。下手な事をして『食の神』の一部でも切り落としでもしたら……皆、死んじゃうだろうし』

「……報酬の増額を要求しますよ、先輩!」

『わかった、わかった、あとでたっぷり――新しい魔法を見せてあげよう』

なぜか冷めた声で先輩が言った。まるでこれでは――

『トモヤ君、こっちも追撃を受けて大変だから、電話を切るよ』

悪党のセリフみたいではないか。
恐らく、向こうもロシア軍に追撃されてイライラしているのだろう。
……はて?イライラするのだろうか?ロシア軍の兵器ってあれだぞ?
米軍の主力戦車4両撃破するのに、ロシア製の戦車は1500両くらい返り討ちにあうくらい性能差があるし、故障しやすくて火ダルマになりやすい。
俺の主観では、ダンジョン世界の環境では、銅バッジ冒険者程度の戦力にしかならない軍隊だと思うのだ。


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